兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年5月

【水曜】夏に多い耳の病気

夏は耳の中も汗をかくので耳の病気が増えます。これはアレルギーやカビ、内科の病気、補聴器の刺激など、色々な原因で起こります。痒みなどがしつこく続く場合は、自分の判断で軟膏をつけたりするよりも、診察を受けた方が良いでしょう。

 赤ん坊では、ミルクや唾液が耳に入ると、一見臭い耳だれのようになることがあります。耳掻きをしすぎてバイ菌が入ると、感染性外耳炎で痛くなります。糖尿病の人は、急に重症化してひどい外耳炎になることがあるので注意が必要です。痛み始めたらすぐに治療しましょう。

 耳掃除は、横に誰もいないことを確認してから、坐ってやりましょう。腕が子どもやペットや壁に当たって鼓膜を傷つけ、難聴や耳鳴り、めまいを起こすこともあります。耳あかが取りにくい人は、まずは耳鼻科で取ってもらう方がよいでしょう。

 水泳やシャワーの後、耳に入った水が残っている感じがするとの訴えもありますが、ふつうは頭を傾けたり寝返りをしたりするうちに抜けます。2~3日しても詰まった感じが続く場合は、外耳道の奥に水が溜まっているか、「滲出性中耳炎」になっていることがあるので、診察を受けた方が良いでしょう。

 「サーファーズ・イアー」と言って、サーフィンを長くしている人には、水の刺激で外耳道が狭くなることがあります。

 海水浴などで砂が耳に入った時や、キャンプなどで耳に虫が入った時は、専門医の処置が必要になります。虫が入った場合に、すぐに受診できないような時は、虫の動きを止めるためには、目薬や食用油を耳にさしておくとよいでしょう。

 「滲出性中耳炎」で鼓膜にチューブを入れている人は、耳栓をして泳ぐことは可能ですが、水に飛び込んだり潜ったりすることは、慢性中耳炎の人と同様に、耳に水が入ってめまいを起こす可能性があるため危険です。

 スキューバダイビングの際に必要な耳抜きができない人や、飛行機の離着陸で起きる「航空性中耳炎」になる人は、夏かぜやアレルギー性鼻炎が治療されてないことが多いので、前もって鼻と耳のチェックを耳鼻科で受けてください。

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