兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年9月

【金曜】最近のニキビの治療

 ニキビには様々な原因があります。ニキビが思春期に最も多くみられるのは、この時期に性ホルモンの分泌が盛んになり、皮脂つまり皮膚に分泌される脂肪の量が増えるからです。皮脂は必ず毛孔に分泌されるので、その皮脂により、毛孔が塞がれて、ニキビができます。そこにニキビ桿菌(かんきん)という細菌が感染して、炎症がおこり、ひどくなると膿が出てきます。これに入試などのストレス、偏った食事などによって、更にニキビを悪くします。また少し年齢が進むと、化粧特にリキッドタイプのファンデーションを使ったり、不規則な生理なども関係してきます。また朝食を抜いたり、夜遅い食事、間食なども影響があります。一昔前までは、「たかがニキビ」という考えが多かったのですが、今ではニキビ跡を気にする人も多く、まさにニキビ跡を残さない治療が求められています。
 
 まずニキビ対策には、1日2回の洗顔が欠かせません。ニキビ用の固形石鹸を使って、かさつかないように洗顔することが大切です。一般的な治療は、塗り薬と飲み薬です。塗り薬としてはビタミンAから造られた「アダパレン」や漂白剤である「過酸化ベンゾイル」をゲル状にした軟膏やその両方をミックスしたゲルあるいは、「過酸化ベンゾイル」と抗生物質をミックスしたゲル剤が使われています。また飲み薬としては、抗生物質やビタミンB群やC、Eを使うこともあります。漢方薬も効果があり、そのどれを使うかは、人それぞれによって、違ってきます。以上がニキビのガイドラインに沿った治療法で、保険診療ができます。この他、皮膚の一番上にある角質層を剥がす「ケミカルピーリング」や、特殊な機械を使ってビタミンCを皮膚に入れる治療法あるいは、特殊な光を当てる「クリアタッチ」という機械を使って炎症を抑える治療法などはそれなりの効果はあるものの、すべて自費診療となります。従って治療の基本は、保険診療であることを心がけて下さい。  
 
 ニキビかひどくなれば、膿んだ跡が盛り上がってきて、ケロイドや瘢痕になることもあり、ますます治りにくくなります。その場合は、その部位にステロイドを注射したり、漢方薬でしか治らない場合もあります。ニキビが軽症の場合は、洗顔と抗生物質の軟膏だけで治ることもありますので、ぜひ早めに医療機関を訪れることをお勧めします。

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