兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年9月

【月曜】なかなか治らない子どもの咳

こどもの咳は日常よく見られる症状ですが、それが2週間、3週間以上続くと、親御さんも心配になってくると思います。

保育所や幼稚園に通い始めた子どもでは、いわゆる「かぜ」を繰り返しているだけのことが多いです。急性感染症が治る前にまた感染するため、長く続いているように感じます。

実際に咳が長く続く感染症には、結核、百日咳、マイコプラズマ、クラミジアなどあります。こうした感染症は、適切な治療をしないと重症化することもあります。他の人にうつす感染源ともなりますから、注意が必要です。

アレルギー疾患では、気管支喘息やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(ちくのう)も長引く咳の原因となります。喘息はゼーゼー、ヒューヒューという息が聞こえ、夜間に咳がひどくなるのが特徴です。耳鼻科疾患では後鼻漏(こうびろう)といって、鼻水がのどに流れてくるのが咳の原因になります。これも夜間に咳がひどくなります。

乳児では、胃の内容物が食道へ逆流しないようにする仕組みが未熟なため、横になると胃の中のミルクが食道へ逆流するために、咳やゼーゼー、ヒューヒューが続き、長い間喘息と間違えられていることがあります。ミルクを飲んだ後に寝かせる時、上体を高くする工夫をすると咳が出なくなります。

気管支などの生まれつきの異常により感染症を繰り返している場合や、心臓の病気が原因のこともあります。乳児で体重増加が悪いときなどは考える必要があります。

精神的な原因の場合は、「咳ばらい」のような咳で、昼間にひどいわりには眠ると出なくなる特徴があります。

長く続く咳の診断は、医療機関にいけば簡単につくこともありますが、詳しい検査が必要であったり、診断に時間がかかることもあります。正しい診断がついて適切な治療をしないと、なかなか改善しないことが多いので、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。

 

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