兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2019年10月

【月曜】医療と消費税増税

政府は今年10月から消費税を10%に増税しました。テレビ朝日が9月に実施した世論調査では、48%の回答者がこの増税を「支持しない」と答えました。やはり景気や家計への悪影響を心配している方が多いのでしょう。

高齢世帯で消費の約6%を占めている医療費は、消費税増税でどうなるのでしょうか。国税庁は「健康保険法、国民健康保険法などによる医療」は非課税だとしています。しかし、皆さんが病院やクリニックで受け取る領収書には「診療報酬や薬価等には、医療機関等が仕入れ時に負担する消費税が反映されています」等と書かれていると思います。これはどういうことでしょう。

普通の商品は、商品代に消費税を上乗せしてお客さんに販売し、店側がお客さんから受け取った消費税を納税しています。

一方、みなさんが病院やクリニックで受ける治療の値段は国が決めています。そして、医療は消費税非課税ですので、病院やクリニックは国が決めた治療の値段に消費税を上乗せすることはできません。なので、病院やクリニックは医薬品や医療機器等を購入した際に支払った消費税を患者さんから貰うことができず、持ち出しになってしまいます。現時点においても医療機関の持ち出しは非常に重く、年間での消費税負担は、医科診療所では219万円、歯科診療所では107万円にも達しています。

これでは病院やクリニックは、必要な医薬品や医療機器を十分に購入することが難しくなってしまいます。ですから、国は治療の値段を少し高くして、病院やクリニックの持ち出しとなっている消費税の一部を医療費として補填しています。

実際、消費税増税により、10月から患者の窓口負担は、3割負担の場合、初診料が18円、再診料が3円増ました。

私たちは、患者さんや医療機関が消費税を負担しなくてすむよう、医療費を本当の非課税にすることを求めています。

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