兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年4月

【月曜】急に視力が落ちたら

健康に気を付けている方でも時には、急に視力が低下する事があります。日常診療で観られるこれらの病気に関してお話しをさせて頂きます。

 第1はストレス性視力障害です。小学生など学童期に多く、見えにくさの訴えが曖昧で発見が遅れます。学校検診などで急に指摘されるケースが殆どなのです。

 第2はコンタクトレンズによる眼障害です。多くは粗悪なカラーコンタクトによるものが有名ですが、コンタクトを付けたまま海や川、時にはプールで泳ぐ事が要因となる、アカントアメーバ角膜炎と言う極めて難治性の角膜障害が発生する場合があります。泳ぐ時はもちろん、お風呂でも必ずコンタクトレンズは外してください。第3は黒目の炎症虹彩炎の発生です。

 第4は本格的な眼底疾患が急に発生する場合です。特にストレスにも関係する中心性網膜症や、黄斑浮腫を伴う眼底疾患が代表例になります。網膜の動脈静脈閉塞、糖尿病性網膜症、高額な医療費がかかる加齢性黄斑変性症、その他様々な原因による急性ぶどう膜炎、虚血性視神系症や視神系炎などが該当します。時には蓄膿症や副鼻腔炎からおこる場合もあります。

 第5にごく稀ではありますが、目以外の脳の病気により瞳が開いたり眼の位置や眼の動きが異常をきたし物が二重に見えたりする場合があり、時には脳梗塞や脳出血の前兆となる怖いケースまであります。

 第6として、以前は急に視力が低下する代表例であった急性閉塞隅角緑内障や急性網膜剥離は、減少傾向にあると思われます。

最後に緑内障の過半数を占める正常眼圧緑内障では、視野が欠けていても反対の眼がカバーしてしまい、全く無自覚無症状の場合がとても多いのです。緑内障で急に視野視力障害が出現する場合は、残念ながらすでに末期の危険な緑内障のレベルである場合もあり得ます。無自覚無症状でも失明につながる、網膜剥離や緑内障が早期に発見される場合が意外と多いのです。眼科に行ったり、コンタクト検診を是非受けてみて下さい。早期発見早期受診こそがあなたの大切な眼の命を守ることにきっとつながります。

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