兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年5月

【水曜】痔の予防

痔の代表には、「痔核・いぼ痔」、「痔瘻・あな痔」、「裂肛・きれ痔」があります。今回は痔の予防法を中心にお話します。

1つ目の「痔核・いぼ痔」は、肛門のまわりの血行が悪くなって起こる病気です。排便時間が長くなりすぎ、いきみすぎ、拭き過ぎなどが原因です。その他、便秘、長期間の同じ姿勢、重いものを運ぶ際のいきみ、妊娠、出産、アルコール類や香辛料のとりすぎ、タバコの吸いすぎ、体の冷えも良くありません。これらのことに注意し、ストレスを避け規則正しい生活リズムを保つようにしましょう。食事の内容にも注意し野菜を十分にとり、水分もしっかり飲みましょう。適度な運動もお腹の動きを良くします。肛門の調子が悪いからといって、自己判断で治療するのはやめましょう。腸の粘膜が荒れる病気やがんが隠れていることもあります。恥ずかしがらないで肛門科専門医で診察を受けることが必要です。

2つ目の「痔瘻・あな痔」は、肛門の内側のくぼみから肛門周囲の皮膚にトンネルのような穴ができる病気です。始めの症状で多いのは肛門周囲膿瘍です、肛門の近くに膿がたまり、座れないほど痛みます。応急的に切開して膿を出しても、トンネルのような穴が残ることが多く、後日根治手術を必要とします。疲労、ひどい下痢、お酒の飲みすぎなどが重なると悪化する方が多いようです。

3つ目の「裂肛・きれ痔」は、肛門の出口近くの皮膚が切れて排便時にひどく痛みます。痛みのために排便が怖くなります。硬い便が原因です。浅い傷なら座薬の使用や、便を柔らかくすることによって良くなります。裂肛が繰り返されると傷跡が引き攣れて肛門が狭くなり便が出にくくなります。こうなれば手術が必要です。

近年、洗浄便座が普及しました。これがないところでは排便が辛い人が多いと思います。お湯のシャワーで肛門部を洗うのは痔予防に良いことだと思いますが、あまりシャワーを強くあてないようにしてください。肛門の内側の皮膚を痛めます。お湯の温度も低めにしてください。洗浄装置がないトイレではトイレットペーパーを多めにとって少し水で濡らし、肛門を拭くことをおすすめします。こすりすぎないことです。過ぎたるは及ばざるが如しです。

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