兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年7月

【月曜】 不妊でお悩みの方へ

 不妊症とは、"妊娠を望んで性交を継続的に行っているにもかかわらず一定期間妊娠の成立をみない状態"と定められております。従来からその期間は2年以上とされてきましたが、現在は1年間に改正されました。10組に1組程度といわれていた不妊夫婦の割合は、近年の結婚の高齢化に伴って増加しております。今では5~6組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるといわれており、不妊は決して特別なことではありません。過去には女性にだけ原因があるとして一方的に女性のみが責められることもありましたが、実際はそうではなく男性側、女性側で原因はほぼ半々です。ですから男性にとっては少々敷居が高いと感じられるかもしれませんがご夫婦そろっての受診がとても重要になります。
 不妊原因の中で最近特にクローズアップされているのが、女性の高年齢化に伴う不妊です。女性の年齢があがると卵子の質が低下して妊娠しにくくなります。また妊娠しても流産しやすくなり結果として出産できない方が増えてきます。卵子の質は30歳位までは保たれておりますが、その後は徐々に下がり始め、35歳を超えると急激に低下していきます。そして残念なことに今のところ年齢による卵子の質の低下に対する有効な治療方法はありません。
 その様な訳で赤ちゃんが欲しいのにできない状態が続いたら早いうちに受診することをお勧めしております。受診後はまず不妊の原因を突き止めるための検査を受けていただきます。治療法としてはタイミング療法、人工授精法、体外受精などの高度生殖医療があります。
 検査の結果を考慮しながら一般的には自然に近いタイミング療法からスタートし、経過を見ながらより妊娠率の高い高度な治療へと進んでいきます。これがステップアップ法と呼ばれる方法で最も少ない負担での妊娠を目指す合理的なやり方です。ただこの方法の最大の欠点は時間がかかることです。年齢的に余裕がなかったり、卵巣の機能低下が始まっている方には早い段階でステップの高い治療を選ぶことも可能です。不妊で悩まれている方はできるだけ早く専門医に相談されることをお勧めいたします。

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