兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年8月

【金土日】顔の皮膚炎

 顔の皮膚炎の原因にはいろいろなものがあります。季節によっても違いますし、男性・女性の違いもあります。
 まず紫外線は、3月くらいより強くなって、頬や鼻の先が紅くなって、日焼けを起こします。スギやヒノキの花粉によるかぶれ(接触皮膚炎)は、2月から5月にかけて、目の周りや頬が紅くなり、多くの場合は結膜炎を伴ってきます。
 女性で最も多い原因は、やはり化粧品です。化粧水、乳液、ファンデーションなど全ての化粧品に、皮膚炎を起こす可能性があります。何年も前から使っているので私は大丈夫、とおっしゃる方が多いのですが、決してそうではなく、アレルギーによるかぶれは、何か月、何年も使い続けることによって、起こってきます。例えば毛染めによるかぶれは、パラフェニールジアミンという化学薬品がかぶれを起こし、回を重ねる毎にひどくなっていきます。毛染めのかぶれは、頭の皮膚よりもまず顔、特に目の周りが紅くなり、顔全体が腫れてきます。この他、目の周りのかぶれの原因には、目薬やアイシャドー、アイラインなどが考えられます。目薬では上下の瞼、アイシャドーは上の瞼、アイラインでは下の瞼がかぶれます。またビューラーでもかぶれが起こり、その金属が当たる部位に一致して、皮膚が紅くなり、これはニッケルやコバルトによるかぶれです。一番多くの人が使うと思われる化粧水が、かぶれの原因として、最も多く報告されています。この中に必ず含まれている防腐剤が、かぶれの最大の要因です。ウルシやお線香では、傍を通っただけで、顔のかぶれを起こします。これはウルシやお線香の成分が揮発、つまり液体から気体に変わって、それが顔を覆うことによって、かぶれを起こします。イチョウやギンナンもウルシの成分である、ウルシオールが含まれているので、同じようにかぶれます。
 男性では、髭剃りのかみそり、或いはアフターシェーブローションでもかぶれます。またシャンプーでも顔のかぶれを起こすことがあります。このような原因を調べる検査は、血液検査ではなく、皮膚に特殊な絆創膏を貼るパッチテストです。この他、紫外線によって顔が紅くなるのは、かぶれ以外に膠原病また、帯状疱疹や単純疱疹のヘルペス疾患のごく初期のこともあり、早めに皮膚科を受診されることをお勧めします。 

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