兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年8月

【木曜】 頭を打った時

 頭のケガには様々な原因があり、その外力の程度や打撲部位・方向により頭の中に様々な症状が発生します。ケガの原因として転倒や転落・事故・スポーツ・災害等が挙げられ、加わった力の強さと方向によっては打撲部位と同時に反対側にも脳損傷をきたします。本人がケガの原因を覚えていないことも多く、目撃者に聞かないとわからないこともしばしばあります。
 救助や通報する方にご注意頂きたいことは、頭を打った後に意識消失やてんかん症状がある場合、その程度と時間経過が予後に影響しますので、時間経過を記録し通報してください。また、意識消失やてんかん症状をきたした場合、体を横に向けて寝かせつつ、口を下に向けることが望まれます。口や鼻から血が出ていても、ハンカチなどで抑えず、また、むやみに起こしたり揺さぶったり、顔を叩いたりもしないでください。
 頭を打った直後に、自分で起き上がることができれば一安心です。直立姿勢や片足立ち、屈伸運動が可能かを確認してください。本人が普通に動作・会話ができるときでも、自覚症状が強ければ受診を勧めてください。
 転倒などの原因がわからない場合、心臓発作やてんかんの発作、自律神経調節障害に伴う失神発作の場合もありますので、精密検査が必要です。一見意識清明と見えていても、実はそうでもないときもあります。まずは声掛けで、生年月日や当日の日付を確認してください。外傷性健忘・脳震盪といえる症状の場合、一見動作は普通にできているけれど、後で聞くと何も覚えていないこともよくあります。
 外傷後、打撲部位の痛みだけでおさまり、日常行動が出来るようであれば自宅で経過を見られるのが良いと考えられます。また、頭を打った後、次のことがあれば、医療機関を受診してください。
 ①吐き気がする、②ぼんやりしてうつろな表情や眠りがちになる、③子どもで多いのですが、顔面蒼白になってぐったりして元気がなくなる、ただし機嫌よく遊んで食べることも出来るなら、受診の必要はありません。④だんだん頭痛が強くなる、⑤手足のしびれや動作が鈍くなる、⑥高熱やけいれん熱が生じる、⑦視力低下や、物が二重に見える。⑧時間経過とともに、傷をうけた場所以外に痛みを伴う、などです。
 なお特に、中高年の方では、軽いケガであったとしても、頭を打った後1~4ヶ月の間に①~⑧の症状が出た場合は、受診後検査が必要です。いずれにしても、頭を打った後元気であっても、2~3日は十分注意が必要です。

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