兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年10月

【金土日】薬局を上手に利用するための最近の話題

 新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬が開発中ということですが、大勢の方が感染に対する不安を抱えておられると思います。マスク不足はずいぶん落ち着きましたが、消毒薬は薬局でも仕入れることが難しいほど不足しています。感染の不安から、受診をためらう方もおられますね。

 このたび厚生労働省は、新型コロナ流行時期の特例として、慢性疾患等への薬が必要になった場合に電話などの機器を用いて医師の診察を受け、処方された処方箋情報をファクシミリなどで患者さんが希望する薬局に送ってもらうことを認めています。薬局はその処方箋情報に基づき調剤することが可能となり、直接薬局へ取りに来ていただくこともできますし、希望されれば薬をご自宅へ郵送することもできます。送料は自己負担となりますが、一度かかりつけの医師にご相談ください。

 また、新型コロナの影響もあり、最近は市販の医薬品を薬局で購入される方が増えているようです。医療用医薬品から市販用医薬品にスイッチされた「スイッチOTC医薬品」については、会社の健康診断、自治体の特定健診を受け、インフルエンザの予防接種を打つなどの健康管理に取り組まれている場合、その年の確定申告で12,000円を超えた金額について所得から控除を受けることもできます。詳しくは税務署のホームページをご覧ください。

 ただ、医薬品は患者さん自身が副作用をきちんと理解して正しく利用することが大切です。薬剤師は患者さんとの会話を通して、健康状態によっては医療機関への早めの受診を勧めたり、お薬が重複していたり、長期の使用や、多くの薬剤を併用している患者さんには時には医薬品を販売しないという判断をすることもあります。お薬に関することはお気軽に薬剤師にご相談ください。

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