兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2020年10月

【火曜】 口腔ケアでウイルス感染症を予防しよう

 口腔ケアとは、口の中の歯や歯肉、粘膜、噛み合わせの手入れや指導をすることです。口腔ケアで、ウイルス感染症や全身疾患の予防につながることが注目されています。例えば、糖尿病の患者さんが、口腔ケアを定期的に受けることで合併症の減少につながることが明らかになっています。また最近では、よく噛むことで脳の海馬という部分が刺激され、認知症予防につながるとの報告がされています。

 専門的な口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防にもつながります。誤嚥性肺炎とは、誤って飲食物が気管から肺に入り込んで起こる炎症のことで、高齢者に多く見られます。

 また、注目される疾患として、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス感染症などがありますが、これらのウイルスは口の中にいる細菌の助けを借りて増えることが分かっています。虫歯菌や歯周病菌を減らすことでこれらのウイルスが増えるのを抑えることができます。

 一方、歯科の治療で、ウイルスに感染するとの不安や心配をされる人もおられます。その結果、歯科治療をためらう方もおられるのではないでしょうか。しかし、歯科医療機関は万全の感染症予防対策をしています。事前に問診や検温で、健康状況を把握したうえで診療を開始します。歯を削るときの唾液や血液による飛沫感染予防の為に、歯科医師は日ごろからマスク、グローブ、フェイスシールド、ゴーグルなどを身に付けていて、感染リスクを減らしています。また、患者さんごとに器具を交換して滅菌したり、使い捨て材料も多用しています。さらに患者さんごとに診療イス周囲の徹底的な消毒、拭き取りも念入りに行っています。空気入れ替えの換気も徹底しています。歯科医療機関では、予約制を導入しているところがほとんどで、待合室に人が集まらないようにしています。是非とも安心して歯科治療、口腔ケアを受けてください。

 適切な口腔ケアが、ウイルス感染症の重症化を予防し、よく噛める状態を保つことで体力、抵抗力、免疫力の低下を防ぐ役割も果たしています。もしご心配なことがあれば受診される医療機関にお問い合わせください。全国の歯科医師は、毎日患者さんとともに健康な日常生活を送ることを目指しています。

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