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健康情報テレホンサービス

2021年1月

【年末年始】高齢者の入浴中突然死

 あまり知られていませんが、高齢者の入浴中の突然死は交通事故死より多いと言われ、年間1万4,000人以上の高齢者がお亡くなりになっています。入浴中突然死は、1年の中では11月から3月の寒い時期に起きます。65歳~74歳の前期高齢者が30%に対し、75歳以上の後期高齢者が70%と、圧倒的に多く発生します。男女差は特にありません。

 高齢者の入浴中突然死の原因には、血圧を調整する機能の低下と基礎的な病気があります。血圧を調整する機能が低下した高齢者ほど、暖かい居間と室温の低い脱衣所の温度差や、洗い場と浴槽との温度差により、血圧がジェットコースターのように変動し、脳出血や心筋梗塞を起こす危険性があります。また、入浴することで血管が開き、手足や体に回る血液が増え、その結果、頭への血液の量が少なくなり、風呂の中で眠ってしまうこともあります。

 その他にも、入浴によって本人が気付かないうちに低血糖となり、失神で浴槽の中で溺ぼれてしまう例や、お湯の水圧が心臓の負担となり、心臓病を持っている方は不整脈を起こす例もあります。自分では健康だと思っている人でも、必ず日頃から血圧や心臓についての健康診断を受けて、体の様子を調べておくことが必要です。

 予防するためには、高齢の方は入浴前に脱衣所や浴室を暖めておきましょう。また体調の悪いときには入浴を控えましょう。「一番風呂」や「42度以上の熱いお湯」はよくありません。理想的には湯の温度は40度位がいいです。そして「20分以上の長湯」を避けましょう。肩までつかる日本式入浴法は、水圧が心臓に負担をかけ、突然死を起こす1つの原因と言われていますので、胸のあたりまでで辛抱しましょう。

 高齢者の入浴時間がいつもより長いと思われた場合には、必ず家族や周囲の人が本人に声をかけましょう。これは入浴時の突然死を防ぐために、最低限必要です。もし不幸にも家の人が入浴中に意識を失っていれば、救急車を呼んで治療を受ける必要があります。洗い場で気を失っている時や息が止まっている時には、まず首を横にして、楽に呼吸ができるようにします。心臓が止まっているときは、心臓マッサージをします。そして救急車が来るのを待ちましょう。心臓マッサージの詳しい方法は、医療機関や消防署等で配付しているマニュアルを参照してください。

 日頃から、飲酒後の入浴や、「どうもいつもと体調がよくない」と感じられたら、入浴には特に注意しましょう。

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