兵庫県保険医協会

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2021年2月

【金土日】新型コロナウイルス感染症について

 新型コロナウイルス感染症は、新たに広がった感染症です。これを新興感染症とよびます。今回の新型コロナウイルスは、以前に中国で流行したSARSや中東でのMARSと同様コウモリやラクダのウイルスが変異したものと言われています。
 ヒトは新たなウイルスに対しては、対応する方法、すなわち「免疫」を持ちません。そのため、容易に細胞内への侵入を許し、ウイルスは増えていきます。今回のウイルスは肺炎を起こすウイルスですので、体力のない高齢者や基礎疾患のある方では重症化して、時には死に至ることがあります。
 肺炎はこのウイルス以外の原因でも起こります。肺炎はいつの時代でも死亡順位の上位です。医学の進歩により、結核を含む多くの肺炎は、抗生物質や抗ウイルス薬により治療することができるようになってきました。ただ、新型コロナウイルスにはいまのところ有効な治療方法が確立されていません。
 また、あらたな病原体に対しては免疫反応が過剰に起こることもあります。さらに新型コロナウイルスは、発病する数日前の無症状の時期から、他人に感染させる場合があります。このため伝染を封じ込めることが困難です。
 ただ、感染経路が飛沫感染であり、密閉、密集、密接の3密状態を避けることで予防できます。また、PCR検査や胸部CT検査などで診断することもできます。
 さらに治療法として、レムデシベルをはじめとした抗ウイルス薬の使用や、免疫反応の管理がうまくできるようになり、死亡率も改善しています。
 今後も、ヒトが集まる場所では、マスクを着用し、最低1mの距離を保つようにする、折につけ手を洗う、安易に口や目を手で触らないようにすることで、感染する機会を減らすようにしましょう。
 また咳、発熱、呼吸苦などがあればかかりつけ医にご相談ください。PCR検査も以前より受けやすくなっており、重症化しないうちに検査を受け、適切な医療を受けてください。また自分自身の体調が悪い場合は、できる限り活動を自粛するようにしましょう。

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