兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2021年9月

【木曜】 過活動膀胱

 最近急にオシッコがしたくなり、トイレ迄間に合わなくて漏らしてしまい、以前と比べてもオシッコの回数も増えて夜中もトイレに行くようになった。そう感じることはありませんか。尿意切迫感、尿漏れ、頻尿、夜間頻尿の原因は色々ありますが、マスコミで話題の過活動膀胱が原因であったり、男性ではオシッコをためている膀胱の出口にある前立腺という臓器が大きくなり、女性では高齢になると膀胱が下がってきてオシッコが出にくくなって残尿が多くなることが原因の場合もあります。膀胱の周囲にある子宮や卵巣が原因で頻尿になる場合もあります。膀胱の中のバイ菌や、結石や、非常に稀ですが悪い病気ができて頻尿になる場合もあります。これ以外にも脊柱管狭窄症などの、脊髄の神経の病気や、脳梗塞や脳出血やパーキンソン病などの脳の病気が原因の場合もあります。また水分の摂りすぎや、アルコールやコーヒーなどのようなオシッコを沢山作る飲み物をとっている場合や、現在服薬しているお薬が原因の場合もあります。まず泌尿器科専門医に顕微鏡でオシッコを見てもらい、バイ菌や血液がオシッコに混じっていないか確かめてもらい、超音波検査で残尿がないことを確かめてもらいましょう。いずれの検査も痛くも痒くもない安全な検査です。場合によっては1日24時間、排尿に行くたびに時刻と排尿量を記録し、その結果水分摂取量が多い場合は飲む水分量を減らします。

 実際の治療ではお薬を使うことが多いですが、大きく分けて副交感神経をブロックする薬と交感神経を刺激する薬を使います。男性の場合は前立腺がありますので、前立腺肥大症の治療薬を追加する場合もあります。過活動膀胱の治療薬は膀胱をリラックスさせてオシッコを貯まりやすくするのですが、リラックスしすぎると逆にオシッコが出にくくなり、場合によっては全く出なくなりますので、時々残尿をチェックすることも大切です。副交感神経をブロックするお薬は稀に便秘、のどの乾燥感や認知症を起こすことがありますが投与を中止すれば元に戻ります。

 いずれにせよ過活動膀胱の診断と治療には泌尿器科専門医に相談されることをお勧めします。

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