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健康情報テレホンサービス

2021年9月

【月曜】 小児喘息について

 喘息は気管支に炎症が起こり空気の通り道が狭くなり息をするのがしんどくなる病気です。空気が狭いところを通るので息を吐くときにぜーぜーやヒューヒューという音、すなわち喘鳴がします。小児全体の約8%が発症し、そのうち70%が3歳までに、90%が5歳までに症状が出るといわれています。

 原因として、風邪やハウスダストなどのアレルギーにより気道が炎症をおこし気道がせまくなることや、気道の過敏性がつよくなることがあげられます。

 症状は、特に春や秋、梅雨の時期にが出やすく、早朝や深夜につよく出ることが多く、日中の診察のときには喘鳴を聴き取れないことがあるため両親の情報が大切です。小さい子供は大人のように言葉で伝えるのが難しいので、不機嫌になることで症状を訴えることがあります。また乳幼児の場合、ぜーぜーやひゅーひゅーがはっきり聞こえない場合もあり、喘鳴がないからといって喘息ではないとは言えません。咳が長引くとき、運動すると咳が止まらないなどの症状を認める場合や、風邪のときだけでなく喘鳴を3回以上認めたことがある場合は喘息の可能性があります。気になる症状がある場合は必ずかかりつけ医を受診しましょう。

 夜間、肩で呼吸をする、呼吸をするたびにのど元やおなかをへこませる場合は息が苦しい徴候なので夜間救急を受診しましょう。

 治療は予防的な薬と発作を抑える薬があります。発作時には気管を広げる薬を使います。

 予防的には炎症をおさえ発作を起こさないようにする薬を使います。喘息の発作の頻度や程度によって重症度を分類し治療を決めます。

 小児の喘息は約70%が成人までに治癒するといわれています。しかし治療が不十分であったり自己中断すると成人の喘息へ移行することがあります。また、治療しないでおくと発作の頻度が多くなったり症状が重くなったりすることもあるので、治療は自己中断せずにかかりつけの先生の指示に従いしっかりと治療を続けましょう。

 アトピー性皮膚炎や家族に喘息の既往があると喘息になりやすいといわれています。ダニなどのアレルゲンやたばこの煙で発作が起きやすいので家族全員で予防する必要があります。掃除や定期的に布団を干すなど環境整備に努めましょう。

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