兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2022年1月

【水曜】 シェーグレン症候群~涙や唾液が出ない病気

 シェーグレン症候群とは、涙と唾液の分泌が減少し、目や口の中が乾燥することから不快な症状が出る疾患です。1933年にスウェーデンの眼科医、ヘンリック・シェーグレンが発表したことからシェーグレン症候群の名前がつけられました。

 眼がコロコロしたり充血したりしますが、これは涙の分泌不足で乾燥性結膜炎が起こるためです。そして日光を眩しく感じます。

 唾液の分泌不足のため、パンやビスケットを食べることが苦痛になったり、水を含まないと会話を続けることが出来なかったりします。女性では膣の潤いが失われることもあります。虫歯が急に増えたりすることもあります。

 我が国では約10万人から30万人の患者が居ると推定されています。

 涙の分泌量を測定する検査と唾液の分泌量を測定する検査などを行います。さらに眼科で乾燥性角膜炎の有無を検査します。

 血液検査では、唾液腺の異常を示す血清アミラーゼ値の上昇と抗SSA抗体というシェーグレン症候群に特徴的な自己抗体の出現が見られ、診断時の参考になります。

 シェーグレン症候群は原因不明の疾患です。直接的に生命が危うくなることはありませんが、一部のケースでは肺や腎臓が侵されることがあります。また、関節リウマチなどの膠原病の合併症として起ることもありますので、リウマチ科又は眼科の専門医を受診し、確かな診断を受けることが必要です。この病気は厚生労働省の指定難病として医療費助成制度があります。なおシェーグレン症候群に似た病気に全身性IgG4関連症候群があり、患者数8000~2万人と推定されています。目と唾液腺以外に膵臓や腎臓が障害されることがあり、シェーグレン症候群に比べてやや複雑な病気でシェーグレン症候群とは区別されます。

 シェーグレン症候群の治療は、点眼薬や唾液の分泌を高める内服薬などがありますが、不眠症で睡眠薬を常用している人、いびきをかく人などは睡眠検査を受けて睡眠の質を改善することも有効です。習慣的に運動をする、毎日ゆっくり入浴をする。食事の内容を改善するなど、全般的に体調を向上させて、日々気持ちよく暮らすように心がけることが大切です。

2019年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。