兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2022年3月

【月曜】 高齢女性の婦人病

 閉経後は、 女性ホルモンが分泌されなくなるために起こる身体の変化や、年齢による身体の変化が現れてきます。 女性ホルモンが分泌されなくなるために起こる病気としては、骨粗鬆症、膣や外陰部の痒み、 排尿の異常(頻尿、尿意切迫感、尿失禁、排尿困難、膀胱脱) などがあげられます。 女性ホルモンがなくなると、膣壁が乾燥して硬く萎縮した組織となり、かゆみや痛みを引き起こしたり、また免疫機能が低下して感染を起こしやすくなったり、 骨や血管の代謝に支障を来して、更年期症状を生じます。これらは不足している女性ホルモンを補うことで、症状が改善することもあり、悪化を防ぐことができます。

 次に年齢による身体の変化として一番やっかいなのが骨盤臓器脱です。これは、骨盤の底を支える筋肉群が弱くなって、支えきれなくなり、膀胱や子宮や腸が、膣から出てくる状態で、尿や便が出にくくなったり、歩きにくいといった症状がでます。これを予防する方法は、お腹に圧力をかけないように、まず太らないこと、中腰の作業を減らすこと、便秘をしないこと、肛門底筋群体操で鍛えることなどです。治療は樹脂製のドーナツ型リングを膣内に挿入して臓器が出ないように押し上げる方法や、手術治療があります。

 次に、いわゆる生活習慣病も発症しやすい年齢ですが、脂質異常、高血圧、糖尿病、慢性腎臓病などにも注意しましょう。かかりつけの内科の先生をお持ちになって定期検診を行って下さい。

 最後に、閉経後によくみられる癌としては、子宮体癌や卵巣癌があげられます。お腹が張る、性器出血といった症状がでることがありますが、初期には無症状の場合が多く、普段からかかりつけの産婦人科医をお持ちになって定期検診を行って下さい。

 人生100年時代と言われます。健康寿命を延ばすため、これまでと同じく、体の声に耳を傾けていただき、あれ、おかしいなと思ったら、まずお近くの産婦人科を受診することをお勧めします。

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