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健康情報テレホンサービス

2022年4月

【木曜】 眼瞼痙攣について

 「眼瞼けいれん」と聞いて、まず思い浮かぶのは、まぶたが自分の意思とは関係なく、ピクピクと動くものでしょう。通常は数秒~数分、長くても数時間で治まるものですが、まれに不連続に続く時があります。これは、「眼瞼ミオキミア」と言って、まぶたを閉じる筋肉である眼輪筋のけいれんが起こっているのです。しゃっくりのようなもので、自然に治ります。疲れた時に起こりやすいとされていますが、原因は良く分かっていません。体を休め、血流を良くすれば、大概は収まります。ビタミンB12の内服が効果的なこともあります。

 長期に渡る時は、顔面の筋肉の動きを司る、顔面神経の圧迫が原因で起こる「片側顔面痙攣(がんめんけいれん)」のことがあります。この病気は下眼瞼に多く、徐々に悪化すると、まぶただけでなく、ほっぺの筋肉もピクピクしてきます。顔面神経の圧迫は、脳の中心部から神経が出た部分での血管が圧迫されることが多いので、脳外科手術の適応になります。あまり重症でない場合や、高齢で手術の適応が無い場合には、まぶたにボツリヌストキシンという液を直接注射して、けいれんを止めることが解決法です。

 本物の「眼瞼痙攣」という病気は両目に起こります。まぶたを開ける脳からの指令が上手くいかなくなる疾患で、原因は分かっていません。初期は、目を開けることがしんどい、つむっていたくなる、という症状から始まります。ドライアイと診断されていることも多いです。まぶたをリズミカルに開け閉めできるかどうか、手拍子と共に試してみましょう。この病気のかたでは、目をつむったあと、上手く開けられなくなります。重症になると、開けているよりも、つむっていることのほうが多くなります。屋外では道を歩いていて、電信柱にぶつかるとか、車に接触するなど、また室内でもテレビが見れない、ご飯が食べられないなど日常生活が難しくなってきます。抗精神薬などが原因のこともあります。現在、特効薬はありません。定期的にボツリヌス注射をして、目をつむる筋肉を緩めることが治療となります。またクラッチ眼鏡といって、上まぶたを持ち上げるような突っ張り棒のついた眼鏡をかける対処法もあります。お困りの時は眼科の専門医にかかりましょう。

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