兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2023年5月

【火曜】 歯医者さんの敵、たばこの話

 口の中ほどたばこの影響が目に見える形で現れるところはありません。
 たばこはゆっくりと老化を促進します。肺癌や他の病気は気がつくまでに時間がかかります。しかし口の中は歯に着くたばこのヤニや着色、舌に着く舌苔の色からすぐにたばこの影響が出ているとわかります。
 たばこを吸い続けると歯茎にメラニン色素が沈着してピンク色の歯肉が赤黒く変化してきます。ニコチンによる血流障害で歯肉が線維化し、硬くなり、唾液も減少してきます。そして歯磨き不足で普通なら出血して早期に異常に気ずくはずが、腫れたり出血する炎症反応が出にくくなり、歯石が根っこにこびりつき、益々その中で歯周病菌が増え続け、歯を支えてる歯槽骨を溶かしていくのです。歯を失う一番の原因がこの歯周病です。
 昔は、この病気のことを歯槽膿漏、つまり歯槽(歯茎)からの膿漏(膿が漏れる病気)と言っていましたが、今は歯周病(歯の周りの病気)というやさしい言い方に変わりました。もっとわかり易く言えば歯の周りが腐っていく病気、つまり歯腐れ病なんです。
 怖いですね~!
 歯周病治療で歯石をとり外科手術をして歯磨き指導を熱心にしても、タバコを吸い続ける人は、血流が悪いので骨再生が改善しにくいのです。ですからタバコは、歯医者の敵といっても良いぐらいなのです。
 喫煙者の方でなかなか禁煙できなかった患者さんでも、定期的に歯医者さんでお口の中の写真を撮って歯肉の色や形、歯の清掃状態をお見せすると自然に禁煙される方も多いですね。歯科医院は、悪くなり痛みが出てから通うより、虫歯や歯周病を発症させないように定期的にチェックをしてもらい清掃してもらうために通い続けるべきところだと思います。
 お口の中が綺麗でしっかり噛めてる人に病気がちの人や認知症の人はいません。健康増進の為に、卒煙して積極的に歯科医院を利用しましょう。

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