兵庫県保険医協会

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健康情報テレホンサービス

2023年10月

【木曜】インフルエンザの予防

 冬が近づいてきて、インフルエンザの流行が心配な季節を迎えました。

 日本におけるインフルエンザの主な流行時期は冬であり、夏にインフルエンザが流行することは一般的ではありません。しかし、今年は7月ごろからインフルエンザの発生数がすでに多くなっており、季節外れのインフルエンザが流行している状況だと言われています。

 2020年に始まった新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、この3年間ほどは主に飛沫感染を想定した大規模な感染対策が行われてきました。この感染対策はインフルエンザにも有効だったとされ、ここ数年、冬でもインフルエンザの大規模な流行は少ない状況が続いていました。つまり、インフルエンザへの免疫を獲得する機会が少ない状況だったとも言えます。現在では、新型コロナウイルス感染症の感染対策も緩和されています。インフルエンザウイルスへの感染機会の増加が、季節外れのインフルエンザの流行につながったと考えられます。

 インフルエンザは予防がなにより大切です。普段から栄養バランスに気をつけた食生活、十分な睡眠、適度な運動で抵抗力をつけておきましょう。

 もうひとつの準備として、「防げる病気に備える」ために、インフルエンザワクチンを接種しておきましょう。インフルエンザの流行期間は12月から2月にピークを迎えると言われています。今年は例年よりも早いことも予想されますので、10月から11月頃にインフルエンザワクチンを接種されることをお勧めします。高齢者の予防接種に対して補助を行っている自治体もありますので、お住いの地域の役所へお尋ねください。

 インフルエンザにかかると高い熱や咳、鼻水が出たりします。全身の筋肉痛や関節の痛みも強く、とてもつらい症状が出ます。このような症状があれば、すぐに受診し、早期に検査、治療を受けるようにしましょう。もし、インフルエンザにかかってしまったら、1週間は外出を控えて、周りの人に移さないようにすることも大切です。

 インフルエンザに関する正しい知識をもって予防に努め、もし心配な症状があれば、早期にかかりつけ医を受診しましょう。

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