2026年2月
【金土日】「貨幣状湿疹」
貨幣状湿疹は、主に腕や脚、また体に「硬貨(貨幣)のような丸い形」で現れる湿疹の一種です。見た目が10円玉や500円玉くらいの円形が多いことから、この名前がついています。
原因はひとつではなく、皮膚の乾燥、アレルギー体質、石けんや化学物質、衣類の摩擦などの外部からの刺激、ストレスなどが組み合わさって起こると考えられています。特に冬など乾燥する季節に悪化しやすく、高齢の方に多い傾向がありますが、誰にでも起こりえます。
症状としては、最初は赤く小さな湿疹がいくつか現れ、それらが次第に集まって円形の赤い発赤になります。強いかゆみを伴うことが多く、掻くことで皮膚がただれたり、かさぶたができたり、ジュクジュクしてしまうこともあります。治りかけの頃には、皮膚がカサカサして白っぽい粉をふいたように見えることもあります。
治療は、かゆみと炎症を抑えるステロイドの塗り薬が中心です。症状によっては保湿剤を併用したり、かゆみ止めの飲み薬が使われることもあります。
再発しやすい疾患のため、日常生活でのケアがとても大切です。入浴時は石けんの使いすぎに注意し、洗うときはゴシゴシこすらず、ぬるま湯でやさしく洗うようにしましょう。お風呂上がりにはすぐに保湿剤を塗って、皮膚の乾燥を防ぐことが重要です。また、衣類や寝具は刺激の少ない素材を選ぶと安心です。
治りにくいものの中には、掻き壊した傷口から細菌が入って繁殖してしまい、とびひのような症状を併発している場合があります。その場合は、抗生物質の塗り薬や飲み薬での治療が必要です。また、初期の皮膚がんと区別が難しいものもあるので、治りにくい場合や、繰り返す場合には、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。






















