兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

健康情報テレホンサービス

2026年2月

【木曜】急性膵炎と慢性膵炎

 膵炎を引き起こす膵臓は上腹部で胃の裏側に伸びるように位置する15センチほどの臓器です。膵臓で作られる膵液は食物に含まれる糖分、タンパク質、脂質を分解する酵素を含んでおり、十二指腸へ分泌することで消化を助ける作用があります。これらの分泌異常などが原因となり、膵臓自体にダメージを負ってしまうのが膵炎です。
 膵炎は発症のパターンにより急性膵炎と慢性膵炎に分けられます。
急性膵炎の症状はみぞおちや上腹部の激しい痛み、吐き気・嘔吐が代表的です。その他、発熱、腹部膨満感、食欲不振、黄疸などを伴うこともあり、重症化するとショック状態に陥ることがあります。これらの症状と血液検査、CT検査などで診断されます。軽症から重症にまで分けられ、重症の場合は集中治療室での集中管理が必要な場合や、死に至るケースもあり注意が必要です。
 具体的な原因としては過度の飲酒や、胆嚢結石が胆管に落下することなどが挙げられます。男性ではアルコール性、女性では胆石性が多いとされています。普段から中性脂肪の数値が異常に高いことや、喫煙などもリスクとなります。特に原因がない膵炎や、自己免疫の異常による膵炎もあります。
 急性膵炎の治療は絶食と点滴の治療が基本になるので、入院が必要です。異常な痛みが続く場合は速やかに診断を行える医療機関に連絡しましょう。
慢性膵炎は長期に渡り膵臓が炎症を起こすことで、膵臓の機能が低下して引き起こされます。最も多い原因はお酒の飲み過ぎのアルコール性ですが、 原因が識別できない特発性の慢性膵炎もあります。膵臓の機能が低下し、消化不良による下痢や体重減少、糖尿病が出現することがあります。
 進行してしまうと一生付き合わなければならない病気です。アルコール性の慢性膵炎は断酒が必要で、脂肪分を控えた食事指導などを行い症状の悪化を予防します。

2026年 2025年 2024年 2023年 2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年 2007年 2006年 2005年
※健康情報テレホンサービス内検索です。