2026年3月
【水曜】女性の外陰部のかゆみと治療
女性の外陰部の痒み、外陰部掻痒は多くの女性が経験する悩みですが、原因は様々であるとされています。自己判断だけで対処すると症状が悪化することもあるため、受診のタイミングなどについてもお話ししたいと思います。
外陰部掻痒の原因としては、次のようなものが挙げられます。石鹸や入浴剤、洗剤・柔軟剤、生理用ナプキン・おりものシート・トイレットペーパーといった化学物質や香料を含む日用品による皮膚刺激や接触による皮膚炎やアレルギーなどです。
また、化学繊維やナイロンなど通気性の悪い下着や締め付けの強い下着の着用などで掻痒感が出ることもあります。
その他には、カンジダなどの真菌感染・細菌感染・性感染症なども原因として挙げられます。膣カンジダは、特に糖尿病をお持ちの方はかかりやすいと言われています。
閉経後や閉経期周辺で外陰部掻痒が出る場合は、ホルモンバランスの変化による皮膚の乾燥や敏感さが増加することに伴う場合もあります。
普段の下着が締め付けの強いものや化学繊維のものを着用されているようでしたら、綿100%のものやゆったりしたものを選択することで、改善できる可能性はあります。
また洗いすぎなどが原因となっていることもあるため、洗浄する際も無香料低刺激のもので強く擦らず優しく洗い、そっと押さえて乾かすなどを心がけると良いでしょう。
改善が見られない場合は、市販の刺激の強いクリームなどは塗布せずに婦人科の受診を考えてください。
接触性皮膚炎や刺激性による炎症であれば外用ステロイド軟膏などで炎症・痒みを抑える治療を行います。また細菌感染真菌感染などが原因とわかれば抗菌薬などの処方で治療を行います。ホルモンの影響での皮膚の乾燥が疑われる場合は、保湿クリームなどを処方します。必要に応じて膣錠などを投与することで改善が得られることも多いです。
外陰部掻痒は、比較的多くの女性が一度は経験する症状です。こんなことで受診するのは恥ずかしいと思われている方も多いですが、我慢しすぎず早めに産婦人科を受診してくださいね。






















