兵庫県保険医協会

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保険請求Q&A

【会員医療機関の皆さまへ】
この内容は掲載日時点のものです。その後の疑義解釈通知や点数改定等により変更している場合もありますので、最新の内容は協会までお問い合わせください。

歯科

歯科保険請求QandA(161)

◆支払基金 歯科審査情報提供事例・2025年9月29日付新規より

 支払基金の審査情報提供事例は、審査の透明性を高め、審査の公平・公正性に対する関係方面からの信頼の確保を目的に、一般的取り扱いとして公表されています。なお、個別の審査で画一的、一律的に取り扱われるものではないことにご留意ください(その他の事例は支払基金HPでご確認ください)。

255 歯科疾患管理料(歯管)④

○取扱い:原則として、再診月において、「ダツリ、C」病名に対して、診療実日数が1日で歯科治療が終了する場合であっても、2回目以降の歯管の算定を認める。
○取扱いを定めた理由:管理計画に基づく継続的な口腔管理等を行ってきた患者に対して、「ダツリ、C」病名で、再診月において診療実日数が1日で歯科治療が終了する場合であっても、歯科疾患等の再発防止及び重症化予防のため、生活習慣の状況や口腔衛生状態等に係る口腔管理及び療養上必要な指導を行う場合がある。

256 歯周病患者画像活用指導料(P画像)

○取扱い:原則として、歯周病に罹患している患者に対して歯周病検査を実施する場合において、「P」病名の歯数にかかわらず、口腔内写真5枚までのP画像の算定を認める。
○取扱いを定めた理由:「P」病名の歯及び歯周組織の部位に対して、歯周病が重度で歯頸部や歯間部、遠心面や根分岐部に対するブラッシング方法を効果的に指導するために、ミラーを使って拡大撮影するなど、さまざまな方向等から撮影を行うことが臨床上あり得るものと考えられる。
○留意事項:前歯部1歯の「P」病名に対して、5枚の口腔内写真の撮影に係るP画像の算定が傾向的にみられる場合等、診療状況が不明な場合は、必要に応じて医療機関に対して照会を行い、判断する必要がある。

◇今年度の集団的個別指導は歯科で230件が対象。
 協会は、高点数を理由とした指導の廃止を求めています。

 今年度(令和7年度)の集団的個別指導(集個)は兵庫県の歯科では神戸会場10月16日、姫路会場10月30日に、1時間半程度の講習会形式で実施されます。通知は1カ月前に郵送されています。通知が届いた先生は必ず出席してください。兵庫県のレセプト1枚あたりの歯科平均点数は1,329点(前年度1,323点)です。協会が情報開示請求した資料によると、今年度選定された指導対象のうち、最高平均点は4,284点(前年度3,828点)、最下位点数は1,608点(前年度1,628点)となっています。自院の平均点数は近畿厚生局兵庫事務所に電話(電話078-325-8925)で照会可能です。
 個別指導は「再指導」分と「情報提供」が優先です。「高点数」の理由でも実施することになっていますが、今年度当初年間計画で25件も「再指導」予定があるなど異常な状況です。指導を恐れて、実際に行った治療や検査を保険請求しないなどの萎縮診療に陥ることがあっては決してなりません。協会は、高点数を理由とした医療費抑制策のための指導は廃止を求めています。集個は廃止して6年毎の更新時集団指導でしっかり間違いやすいルールの周知をすべきです。ご不明な点はご連絡ください(協会歯科担当電話078-393-1809)。

2025.10.15

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