【会員医療機関の皆さまへ】
この内容は掲載日時点のものです。その後の疑義解釈通知や点数改定等により変更している場合もありますので、最新の内容は協会までお問い合わせください。
歯科
歯科保険請求QandA(163)
〈3次元プリント有床義歯(3DFD)25年12月1日期中改定〉
Q 総義歯の3次元プリント有床義歯が12月から保険収載されたのか。
A そうです。C2区分新技術の導入です。クルツァージャパン㈱1社のみ。2025年12月1日期中改定。「ディーマ プリント デンチャー ティース」と「ディーマ プリント デンチャー ベース」が特定保険医療材料に追加されました。上下顎で同時に装着した場合に限られています(再製作を除く)。レジン床総義歯の点数準用。低い点数での導入で、専用の機器が必要なためすぐには対応できる歯科技工所がない模様。来年6月の診療報酬改定以降には材料や装置の改良や保険適用範囲など順次拡大される模様です。
作業模型で間接法により造形製作。その模型をスキャンして形態デザイン化し、「液槽光重合方式3次元プリント有床義歯製作装置」を用いて総義歯の義歯床を製作。部分的なデジタル化です。製作にあたり必要に応じて実施した印象採得、咬合採得、装着、仮床試適も算定できます。カルテとレセプトに3次元プリント有床義歯(略称3DFD)と記載します。
実施できる医療機関の要件として、歯科補綴治療に係る専門の知識および3年以上の経験を有する歯科医師の1名以上配置。製作装置が医療機関にある場合は歯科技工士配置または、歯科技工所との連携が必要。
有床義歯内面適合法:作製した3次元プリント有床義歯に、硬質材料を用いて床裏装を行った場合「総義歯」点数。修理:有床義歯修理の点数。
新製・修理の際、製品に付属している使用した材料の名称及びロット番号等を記載したトレーサビリティシール等をカルテに貼付するなど保存して管理します。
日本補綴歯科学会から臨床指針が発行される予定です。
〈「酸素の購入価格に関する届出書」は来年2月16日締切〉
来年度の診療に係る酸素の費用の請求については、2026年2月16日までに近畿厚生局兵庫事務所への届出が必要です。酸素の購入実績がある保険医療機関のみが対象で、全く酸素の使用がなく酸素の購入実績がない保険医療機関は提出不要です。
詳しくは、近畿厚生局のHPでご確認下さい。オンラインでの提出も可能です。
2025.12.15
