兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

ビタミンB12の減点事例

2009.02.05

患者 社保、66歳、女性
診療年月 2007年12月
傷病名並びに診療開始月 高血圧症 1994月12月
高脂血症 1995年7月 
赤血球増加症の疑い 2007年12月 他省略
実日数 2日
請求内容 (12)再診料 71×2
 外来管理加算 52×2
(13)特定疾患療養管理料 225×2
(21)~(25) 省略
(60)末梢血液像 19×1
 末梢血液一般 23×1
 血液化学検査(20項目以上) 130×1
 HbA1C 55×1
 ビタミンB12定量精密測定 170×1
 エリスロポエチン精密測定 230×1
 血液採取(静脈) 12×1
 血液学的検査判断料 135×1
 生化学的検査(I)判断料 155×1
 生化学的検査(Ⅱ)判断料 135×1
*以前から赤血球数が多く、12月もRBC510万、Hb16.6、Ht49.7ありました。高血圧で時々頭痛もあるため赤血球増加症を疑い、エリスロポエチンとビタミンB12を測定しましたが、ともに基準値内でした。
減点内容 ビタミンB12定量精密測定 170×1→0 (事由B)
主治医コメント データから赤血球増加症を疑った。真性赤血球増加症のような骨髄増殖性疾患ではビタミンB12は高値を示し、エリスロポエチン産生腫瘍のような二次性赤血球増加症では、エリスロポエチンが上昇するため、診断、鑑別目的にて各々測定した。
協会コメント 「真性赤血球増加症」に対するビタミンB12定量精密測定は、真性多血症(赤血球増加症)の診断基準でも認められているところであり、不当な査定と考える。診断基準の写し等を添付して再審査請求されたい。
結果 原審通り