兵庫県保険医協会

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審査対策部だより

嫌気性培養加算(細菌培養同定検査)の減点・復活事例

2023.07.05

〈診療年月〉
 2022年2月

〈主な傷病名・診療開始月〉
 肛門周囲膿瘍   2022年2月
 腹腔内膿瘍の疑い 2022年2月

〈主な請求内容〉
 再診料                     73×5
 創傷処置(100㎠未満)              52×4
 肛門周囲膿瘍切開術               2050×1
  キシロカイン注ポリアンプ0.5%   10ml 1A  9×1
 細菌顕微鏡検査(その他のもの)         61×1
 細菌培養同定検査(その他の部位からの検体)   160×1
  嫌気性培養加算                112×1
 細菌薬剤感受性検査(3菌種以上)         280点
 微生物学的検査判断料              150×1
 CT撮影(16列以上64列未満)(腹部)       900×1
 コンピューター断層診断             450×1
 処方箋料                    68×2

〈減点内容〉
 嫌気性培養加算  112×1→0
(A項「傷病名より本例での算定は適応と認められません」)

〈協会コメント〉
 A項(適応外)で減点されていますが、肛門周囲膿瘍に対して嫌気性培養加算が算定できないわけではありませんので、当該症例における嫌気性培養の必要性と、検体採取の状況などを記載の上、再審査請求されてはいかがでしょうか。

〈再審査請求コメント〉
 CTにて膿瘍に空気の貯留あり、まず穿刺を行い膿の採取を行った。異臭とガスの排出あり嫌気性菌の感染を疑い培養を摘出し、その後切開を行った。

〈再審査請求結果〉
 復活