審査対策部だより
〈透視診断の減点・復活事例〉
2025.09.05
〈患者〉 社保・44歳男性
〈診療年月〉 2022年3月
〈主な傷病名・診療開始日〉
(主)高脂血症 2022年2月
上行結腸憩室炎 2022年2月
大腸癌の疑い 2022年3月
〈主な請求内容〉
再診料 73×2
特定疾患療養管理料 225×1
透視診断 110×1
造影剤使用撮影(デジタル撮影) 462(154×1,77×4)
造影剤使用撮影の写真診断 216(72×1,36×4)
特殊撮影(デジタル撮影) 270×1
特殊撮影の写真診断(他方と併施) 48×1
電子画像管理加算 66×1
造影剤注入手技(注腸) 300×1
〈減点内容〉
透視診断のA項査定(適応外)
〈協会コメント〉
大腸癌を疑っての透視診断ですので認められて然るべき内容かと思われます。上行結腸憩室炎の治癒を確認後、大腸癌を疑った所見や流れを詳記の上、再審査請求されてはいかがでしょうか。
〈再審査請求コメント〉
憩室炎後の腸の状態を見るため注腸検査を施行した。注腸検査は透視しながら検査を進め、透視下で発見された異常所見についてはその時に細かく撮影を行う。撮影したフィルムでの検査後の診断とは異なるものである。
〈再審査請求結果〉
復活
(再審査請求では「原審通り」とされたが、後日協会と基金審査委員会との懇談で復活)
