兵庫県保険医協会

会員ページ 文字サイズ

会員ページ

審査対策部だより

2024(令和6)年度の指導の実施状況(兵庫県)

2026.03.15

 協会の求めにより、近畿厚生局は「2024(令和6)年度保険医療機関等の指導及び監査の実施状況報告書」(兵庫県)を開示した。

指導の実施件数は前年度より増加

 2024年度の個別指導の実施件数は、個別指導が病院3件、医科診療所18件、歯科10件、概ね同年度の計画通りの実績となっている。実施された個別指導のうち、選定理由が「情報提供」によるものは、病院1件、医科診療所3件、歯科0件。「再指導」によるものは、病院2件、医科診療所14件、歯科6件であった。
 新規個別指導(以下、新規指導)の実施件数は病院2件、医科診療所156件、歯科72件である。
 協会が廃止を求めている「高点数」による個別指導は、2020年度から実施が見送られていたが、2024年度以降再開することとされていた。実際には、医科では対象の選定は行われたが実施はなく、歯科では4件が実施されている。

「再指導」割合は医科では減少だが歯科では著増

 医科診療所で実施された個別指導18件の結果は、「概ね妥当」0件、「経過観察」15件(83.3%)、「再指導」3件(16.7%)である。新規指導156件の結果は、「概ね妥当」10件(6.4%)、「経過観察」143件(91.7%)、「再指導」3件(1.9%)である。「概ね妥当」及び「経過観察」を合わせると98.1%であり、大多数の医療機関が無事新規指導を終了している形だ。「再指導」は23年度の6.9%から大きく減少している。
 歯科で実施された個別指導10件については、全件が「再指導」となっている。新規指導72件の結果は、「概ね妥当」2件(2.8%)、「経過観察」50件(69.4%)、「再指導」20件(27.8%)であり、やはり「再指導」の割合が顕著に高くなっている。23年度の結果における「再指導」は、個別指導で12.5%、新規指導で7.7%であり、前年と比較しても著増している。
 新規指導で「自主返還」を行った医療機関数は、医科診療所で100件(64.1%)、歯科で59件(81.9%)に上る。新規指導はあくまで保険診療のルールの周知を目的とした教育的な指導であり、「自主返還」を求めるべきではない。

表 2024(令和6)年度指導の実施状況〔兵庫県〕 2128_shinsa_01.jpg

指導時の弁護士帯同と録音を

 近年、県内で行われた医科の個別指導や新規指導において、指導医療官や事務官による威圧的な指導を受けたとの声が会員から寄せられている。協会では近畿厚生局および厚生労働省に個別指導や監査の改善を求めているが、指導等の現場で保険医の権利が不当に侵害されることを防ぐため、弁護士帯同の検討や、少なくとも録音は行うようご準備いただきたい。
 個別指導等の実施通知が届いた際は、まず協会にご連絡いただきたい(医科電話078-393-1840、歯科電話078-393-1809)。