兵庫県保険医協会

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【抗議声明】北朝鮮核実験への抗議

2016.01.09

2016年1月9日

北朝鮮の核実験に対し強く抗議する

   

  兵庫県保険医協会

第1031回理事会

理事長 西山 裕康

 

 北朝鮮は1月6日、4回目の核実験となる「水爆実験」を行ったと発表した。強力な核兵器である水爆保有のために、北朝鮮が新たに核実験を実施したことに対して強い抗議の意志を表明する。そして、北朝鮮は今後すべての核実験をやめ、核兵器開発計画を放棄するよう強く要求する。

 北朝鮮の核実験、核開発は、この間の国連安保理の諸決議や朝鮮半島の非核化をめぐる合意に背くものである。

 昨年の国連総会では、日本による「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」や、オーストリアによる「人道の誓約」決議が圧倒的多数の賛成で採択された。2015年NPT再検討会議の最終文書案でも、核兵器の非人道性に言及するなど、非人道的な兵器である核兵器の廃絶を求める声は世界の大勢を占めるまでになっている。

 今回の核実験は、世界の流れである「核兵器のない世界」に明らかに逆行するもので、被爆者をはじめ核兵器廃絶を切望する世界の多くの人々の期待や願いを裏切るものである。

 われわれは、唯一の被爆国である日本の、命と健康を守る医師・歯科医師として、アジアの平和を脅かす北朝鮮の指導部に対して、国連安保理決議を順守し、6カ国協議の共同声明に立ち返り、国際社会の責任ある一員としての道をすすむことを強く求める。