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落語家&弁護士が語り継ぐ『大阪空襲』 戦争・空襲の不条理さ伝える

2023.09.28

文化部(反核・平和部、反核医師の会共催)は6月10日、落語&トークの夕べ「落語家&弁護士が語り継ぐ『大阪空襲』〜空襲の悲劇、そして『防空法』とは...?」を協会会議室で開催。 落語家の桂花團治さんが、大阪空襲で戦没した2代目花團治のエピソードを題材に創作落語『防空壕』を演じた。また、大阪空襲訴訟の被害者弁護団の大前治弁護士が、空襲時に国民の避難が禁止されていたという「防空法」を切り口に、国が国民の命を奪う戦争の不条理さを訴えた。 会員、市民ら38人(来場28人、Zoom10人)が参加した。松岡泰夫先生の感想を紹介する。 

 最初の桂花團治さんは、以前天満のPLP会館で「新聞うずみ火」主催の大阪空襲についての学習イベントでも同じ演目を演じられました。その内容は、大先輩の二代目桂花團治さんが40代の若さで大阪空襲で亡くなったことで、それを少し怪談話調の落語にして語ってくれました。空襲で殺された先輩落語家の無念と、戦争の理不尽さが十二分に伝わってきました。落語家である花團治さんから「戦争反対」との意見を聴けて、この会に参加した甲斐がありました。 

 後半は弁護士の大前治先生から、戦時中の「防空法」の非合理性と非倫理性について教えてもらいました。 戦争中、すでに軍部はアメリカ軍の焼夷弾の威力は知っ空襲で多くの人が燃え盛る火に巻かれて、防空壕から逃げもできずに酸欠で死亡したとのことでした。 大前先生が強調し僕も同感だと思ったのは、戦争は突然にやってきたのではないということです。当時も「軍機保護法」で軍に関することは誰も情報を共有できなくなり、また「治安維持法」が作られ、最高刑は10年だったのが、数年経ち、死刑に重罰化されたとのことでした。今の時代の「特定秘密保護法」や、「共謀罪」となんと似ていることでしょうか!! 気づいたら「戦争が廊下の奥に立ってゐた」(渡辺白泉)とはまさに箴言(しんげん)です。 だからこそ、命を預かる医師集団である保険医協会は断固平和を希求し続けます。

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