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女性医師・歯科医師の会

インタビュー 「作品を通じて患者さんとつながる」

2013.04.25

作品を通じて患者さんとつながる 

長田区・歯科  大畑 登代

 開業してもうすぐ30年になります。待合室や診察室には、自分で作った木彫のマガジンラックや時計、刺繍などを飾っています。鯉のぼりなど、季節にあわせて並べるものを変えるのでちょっとしたギャラリーになっています。
 昔から木彫や書道などにあこがれがあり、いろんな作品に挑戦しています。版画は10年以上先生に一対一で教えていただいています。今飾ってある桜の刺繍(写真)は本で見て気に入ったものを、自己流でまねをして作りました。
 手先が器用だとは思いませんが、手を動かすことが好きで、もとから何かしていないと落ち着かない性格なんです。患者さんにも楽しみにしていただいて、お子さんの作った刺繍をいただいたり、つながりのきっかけになります。
 阪神・淡路大震災で診療所がつぶれてしまった時は、「患者さんを診なければ」という思いで、診療ができるように改装された小さな車と、待合室用にプレハブを借りて空き地に仮設診療所を立ち上げました。どうなるかわからなかったけれど、この場所でやりたい、患者さんとのつながりを断ちたくないと思い、よそに行くという選択肢はありませんでした。診療所を建て直したり、たくさん苦労はしましたけど、「待ってたよ」と言われてとても嬉しかったです。
 患者さんとはできるだけ会話をするようにしています。いすと机のある小さなコーナーを設置して、治療について同じ目線で話ができるようにしています。黙って診療すると不安にさせてしまいますし、世間話をしたり、患者さんから見える場所に花を飾るなど気持ちが穏やかになるように工夫をしています。
 現在は版画のカレンダーを製作中です。時間がかかりますが、患者さんの反応を楽しみに、これからも続けていきたいです。今年も協会の日常診療経験交流会に作品を出展しようと考えています。
 

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