兵庫県保険医協会

患者さんのため進化つづける

尼崎市・歯科　一村　幸代

　１９９７年に夫婦で阪急園田駅前に開業しました。５年前には夫が引退し、私が医院を引き継ぎました。このとき新規指導でとても苦労したのですが、協会に助けていただきました。
振り返ると、開業・診療・子育てと休まず走り続けてきたように思います。開業を計画したのが上の子の産休中で、下の子の出産では直前まで診療し産後４日で医院に戻りました。スタッフはびっくりして、無事生まれたのか怖くて聞けなかったと言っていましたね。
患者さんには４世代で通ってこられる方や、自分で階段を上がって来られる90歳の方もいるんですよ。そうやって来てくださる患者さんのお役に立ちたいと思っています。
ですから、もともとの専門は矯正歯科なのですが、患者さんの要望に応えたいと、一般歯科・小児歯科、予防やインプラントも新たに勉強して行うようになりました。歯科治療はどんどん進化していますので、最新の知見を身につけるためさまざまな講習会に参加しています。学生のときは寝てばかりだったのに、今新しいことを学ぶことがすごく楽しいんです。特に、協会の研究会は、毎回学ぶことがとても多く、すごく助かっています。
新型コロナで大変ですが、オンラインの講習会が増えたのはありがたいですね。特に女性の先生には助けになるのではないでしょうか。今は歯学部の半数が女性のはずなのに、講習会では女性の参加者はいつもわずか。私も子どもが小さい頃は参加を考えもしませんでした。オンライン以外にも、託児サービスなど、女性が参加しやすくなるようにどんどん変わっていってほしいと思います。
また、育休中のスタッフがいますが、保育所にすぐ入れず復帰ができない状態です。希望すればすぐに保育所に入れるよう、環境をもう少し改善してほしいですね。
　クリニックも古く手狭になってきていたので、昨年夏に思い切って院内を全面改装しました。スタッフルームを別に借り、その増えたスペースを利用し、チェアを１台増やし、待合室を広くしたんです。患者さんからも好評で嬉しいです。
改装にあわせて、初めてホームページも作り、医院のＰＲを始めました。それを見て初めて来られる方も増え、期待以上の医院だったと思ってもらえるように、さらにがんばらなければと思ってます。