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環境・公害対策部だより

淡路島新エネルギー視察会 脱原発と世界平和へ

2011.12.15

 環境・公害対策部会と淡路支部は11月23日に、新エネルギー視察会を開催。12人が参加し、淡路市内の風力発電建設予定地や潮流発電を研究する企業を訪れた。参加者の感想文を紹介する。

nova.JPG 午前中は、主に関西電力事業の淡路島北部丘陵地の風力発電建設予定地を視察した。新たな居住者から風力発電に関する騒音と低周波公害の問題が提議され、関電は当初予定12基を約半分に縮小する計画であると伺った。
 午後は、新たな再生可能エネルギーの大本命になりつつある海流・潮流発電の開発を行うベンチャー企業「NOVA ENERGY(ノヴァエネルギー)」の事業を視察した。漁船2隻に分かれて乗り込み、明石海峡大橋直下の約3ノットの潮流を体感した。ロープを常時手で保持しなければならないほど、3ノットの潮流の上下も含めた大きさや速さは想像以上だった。
 NOVAは元外航船船長の鈴木清美社長により運営され、神戸大学で実験実証された独自デザインのマグロ型タービンの開発に成功。揚力と抗力両方を利用する本マグロ1号タービン(全長6メートル・直径3メートル)は、ユニバーサルジョイントにより360度全方向に対応可能だ。
 昨年6月29日、実験船に2基が積み込まれ、明石海峡大橋を望むポイントで秒速1メートルの弱潮流で1・6キロワットの発電を記録した(環境省地球温暖化対策委託事業)。解析の結果によると、毎時約6キロワットの発電に成功したようだ。
 将来は明石海峡大橋のライトアップをNOVAの潮流発電で成功させ、さらには津軽海峡や尖閣諸島にて原発に匹敵する大規模な発電の構想が成されていた。
 東日本大震災にて福島第一原発が爆発、メルトダウンし原発の安全神話が崩壊、新たな代価エネルギーを多方面に開発する時期が今まさに到来している。鈴木清美社長の海流エネルギーを世界に普及させ、世界平和にエネルギーで貢献する志を、ぜひとも成就させていただきたいと心から願う次第だ。
【灘区 山中 忍】

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