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郷地副理事長が県弁護士会で講演「低線量被ばく事実に基づき科学的分析を」

2014.05.15

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 4月15日、兵庫県弁護士会が主催する「『低線量被ばく』に関する講演会」で郷地秀夫副理事長が講師を務め、弁護士や司法書士ら40人が参加した。
  講演で、郷地先生は、福島県民の健診で、74人の子どもたちに甲状腺がんが発見され、福島県が『検診のスクリーニング効果で見つかった潜在がん』であり、『症状があって受診して見つかった臨床的甲状腺がん』とは異なるから、恐れることはないと説明していることについて、甲状腺がんの発症数の分布図と放射線汚染図が似ていることを示し、「この図だけで、放射線汚染と甲状腺がんに関係があるとは言えないが『関係がない』とは、もっと言えないのではないのではないだろうか。先入観にとらわれることなく、出てくる事実を正確に書き残し、科学的に分析・判断していくことこそ重要な基本姿勢ではないだろうか」などと解説した。
 質疑応答では、弁護士からどういったデータが訴訟で使えるのかなど具体的な質問が相次いだ。
 講演会は、福島原発事故の兵庫県内への避難者が起こした福島原発事故ひょうご訴訟に取り組む弁護士らを中心に、兵庫県弁護士会が主催。日本弁護士連合会が10月に函館で開催する、第57回人権擁護大会のプレ企画としても位置付けられ、兵庫県司法書士会も共催した。

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