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尼崎アスベスト訴訟(労災型)判決前決起集会 「責任の明確化なしに被害者の救済はない」

2014.09.15

 協会尼崎支部も参加する「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」は8月28日、尼崎市中小企業センターで「労災型判決前決起集会」を開き、72人が参加した。
 アスベストによる肺がんで亡くなった2遺族が提訴した労災型の裁判。1人はクボタ旧神崎工場でアスベスト運搬作業に従事しアスベストを吸引、もう1人は勤務先でアスベストを吸引し、死亡した。9月30日に神戸

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判決が言い渡される予定であったが、大阪・泉南アスベスト訴訟の最高裁判決期日が10月9日に指定されたことを受け、神戸地方裁判所が判決を遅らせる決定をしている。
 最初に、船越正信会長(尼崎医療生協理事長)が、「クボタショックから9年が経過したが、アスベストによる被害は拡大する一方だ。国とクボタの責任を明確にしなければ真の被害者救済にはならない。世論を動かすことが重要だ。『公平、公正な判決を求める署名』は7千筆に達したが、1万筆の目標達成をやりぬこう」とあいさつした。
 その後、八木和也弁護団事務局長が「国が局所排気装置設置などの安全対策を企業に義務付け、アスベストの危険性を教育していれば被害は防げた。しかし、国もクボタも劣悪な労働環境を放置した。実際にクボタ旧神崎工場だけで190人もの労働者が犠牲になっている。今回の裁判は、工場内の労働者の被害についてクボタの責任を問う初めてもので、勝利判決を得ることは大きな意義がある」と述べ、裁判の争点と意義を報告した。 協会では判決日まで、署名など引き続き支援の運動に取り組んでいく。

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