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環境・公害対策部だより

自然エネルギーの旅 環境にやさしい 発電方法を再認識 感想文

2015.11.05

 環境にやさしい発電方法を再認識

 環境・公害対策部は10月11日・12日にかけて「荒湯たなびく湯村温泉―但馬・北播地域の自然エネルギーの旅」と題し、兵庫県で自然エネルギーの普及を積極的に進めている施設を巡るバス旅行を開催し、会員・家族ら23人が参加した。長谷川英夫先生の感想を紹介する。
 

 湯村温泉.jpg湯村温泉と、自然エネルギー発電施設に興味をひかれ、家内と参加しました。一歳から87歳のご老体まで、総勢23人のバス旅行でした。
 バスの中で森岡芳雄先生から、自然エネルギーについてのレクチャーを受け、上山高原へ。自然豊かな麓の集落の方々との交流の後、湯村温泉に到着。「温泉バイナリー発電」施設を見学。2基でコンテナ一つ程の大きさでした。約90℃の温泉水と沸点の低い液体を利用して発電、25世帯程度の年間電力を賄えます。利用後の約65℃のお湯を、隣接する「薬師湯」に給湯します。災害時には、自然発電・温泉・薬師湯の空間を「福祉避難所」として活用します。

 湯村温泉「湧泉の宿 ゆあむ」では、地元の野菜や魚介類を使った料理が美味しく、会話もお酒も進みました。内風呂・露天風呂とも源泉かけ流しで、3回も入浴しました。久しぶりにたくさんの星を見ることができました。

 翌日は、関西電力「エルビレッジおおかわち」で、地下280mにある「純揚水発電所」大河内発電所を視察。上部に太田ダム、下部に長谷ダムを設け、約400mの高低差を利用して発電。電気代の安い深夜帯に発電機をポンプとして利用し、下部ダムの水を最大8時間かけて汲み上げ(揚水)ます。常時発電ではなく、本部よりの指示で何時でも最大6時間の発電ができ、巨大な蓄電池に例えられます。 

 最後に小野市の「フロート式太陽光発電施設」。ため池に太陽光パネルを浮かべる方法で、県内数か所で稼働しています。パネルは高温になると発電能力が下がるため、地上よりも涼しい水面に設置。パネルの固定方法や角度を変え実験中で、中央パネル部のスプリンクラーで冷却と洗浄をしています。売電価格の低下が問題点です。

 3カ所の自然エネルギー利用の発電施設を見学して「環境にやさしい発電方法」を再認識しました。また機会がありましたら参加させていただきます。

【尼崎市 長谷川英夫】

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