兵庫県保険医協会

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【声明】川内原発の即時停止を求める

2016.05.14

2016年5月14日

 

川内原発の即時停止を求める

  兵庫県保険医協会

第1038回理事会

 4月14日以降、熊本県、大分県を中心に大きな地震がつづいている。これまでに2回の震度7を記録したほか、震度1以上の余震は1400回を超えている。気象庁も「広域で活発な活動が続く、過去に例のない地震で、今後も地震活動に注意してほしい」としており、今後も予断を許さない状況である。

 川内原発の基準地震動は620ガル(ガルは加速度の単位)とされているが、今回の地震で、熊本県益城町では基準をはるかに上回る1580ガルを記録した。これは阪神・淡路大震災の891ガルの約1、7倍で、中越地震の1722ガルに匹敵する大きな揺れであった。川内原発立地点で観測した今回の地震動は最大8.6ガルであり、基準地震動620ガルや九州電力が保安規定で原子炉を自動停止する基準としている160ガルより小さいとして、川内原発は稼働を継続している。しかし一連の地震の震源地は南西および北東方向に拡大しており、川内原発周辺で同等、またはそれ以上の地震が起こる可能性は否定できず、重大事故につながる恐れがある。周辺住民にも大きな不安を与えている。

 また、今回の地震により、新幹線や高速道路等の交通網の寸断が起こったが、川内原発の避難計画ではこのような状況は全く想定されておらず、避難計画は不十分である。

 われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を出し続ける原子力発電所の新設、増設、再稼働を到底容認することはできない。九州電力川内原発の即時停止、すべての原発再稼働をストップさせることを強く求める。

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