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【声明】伊方原発はただちに廃炉にするよう求める

2016.09.24

伊方原発はただちに廃炉にするよう求める

  兵庫県保険医協会

第1045回理事会

 愛媛県と四国電力は8月1日、「伊方原発2号機(定期検査のため停止中)の1次冷却水を冷やす装置の配管から、放射性物質を含むホウ酸水が漏れた跡が見つかった」と発表した。

 伊方原発2号機は稼働から今年8月で35年が経過した「老朽原発」であり、今回の漏れは、老朽化に伴う劣化が原因と言われている。老朽原発は危険性が高く、動かすべきではないことが改めて明らかになった。また、同原発では、3号機で再稼働前に1次冷却水ポンプの不具合、8月12日に再稼働後に2次冷却水の配管水漏れが見つかるなどのトラブルが目視点検レベルで相次いでおり、四国電力の点検・整備のずさんさが浮き彫りになっている。現行の管理運営体制で、目視点検できない部分の点検、管理が技術的に充分に行われているとは考えにくい。

 伊方原発は、中央構造線活断層系が直近を走る佐田岬半島の付け根の急峻な地にあり、重大事故発生時に充分な人員と物資を投入することができなかったり、半島の多くの住民が避難できずに取り残されてしまったり、放射能汚染が瀬戸内海全域に及ぶ可能性があったりする非常に危険性の高い原発で、3号機ではプルサーマル発電も行われている。

 われわれはいのちと健康を守る医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を出し続ける原子力発電所の新設・増設・再稼働のいずれも到底認めることができない。危険性が極めて高く、不具合を起こし続けている伊方原発をただちに停止し、廃炉にするよう、政府、四国電力に強く求める。

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