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【声明】六ヶ所再処理工場の新規制基準適合に抗議する声明

2020.05.23

抗議声明

2020年5月23日
兵庫県保険医協会
第1112回理事会
六ヶ所再処理工場の新規制基準適合に抗議する

 青森県の日本原燃六ヶ所再処理工場について、原子力規制委員会は5月13日、安全対策の基本方針が新規制基準に適合するとする審査書案を了承した。

 同工場は、使用済み核燃料から、プルトニウムを取り出し、再利用できるようにするという、国が推進する「核燃料サイクル」を担う中核施設の一つである。しかし、取り出した燃料を使用するはずであった高速増殖炉「もんじゅ」は廃炉が決定しており、何とか施設を活用しようと、プルトニウムとウランの混合燃料である「MOX燃料」をつくって、「プルサーマル発電」で活用するというが、これは現在の原発(軽水炉)で、プルトニウム混合の燃料を燃やすというもので、非常に危険である。また、使用済み核燃料を再処理することにより、毒性の強い放射性廃棄物が何倍にも増加する。完全操業時、安全性が問題視されているトリチウムの年間排出量は福島事故でタンクに蓄積されている処理水の総量の10倍以上にものぼるとされる。再処理に要する経費は膨大で採算性も全くなく、多角的に見ても核燃料サイクルの破綻は明らかである。

 そもそも、原発や再処理の過程で生まれる大量の核廃棄物の処分方法は確立していない。事故が起きればとりかえしのつかない被害を生むことは、福島第一原発事故で明らかである。

 われわれはいのちと健康をまもる医療者として、原発の新設、増設、再稼働を到底容認することはできない。今回の六ヶ所再処理工場の新規制基準適合に強く抗議するとともに、日本政府は、核燃料サイクルを放棄し、現存するプルトニウムの処分技術の開発を行い、エネルギー政策を被爆国として、原発事故の当事国として、核開発疑惑をも払拭する「原発ゼロ」に転換するよう求める。

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