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ガザ地区での即時停戦を求める

2024.01.13

 イスラエル政府によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が続いていることに対し、協会は1月13日、下記の声明を発表し、関係機関に送付した。

ガザ地区での即時停戦を求める

兵庫県保険医協会
第1183回理事会

 昨年10月から現在まで続くイスラエル政府によるパレスチナ・ガザ地区への攻撃により子どもをはじめとした多くの人々の命や健康が奪われている。国際人道法違反の、病院や学校への攻撃も行われ、死者は2万人超、避難者は190万人にものぼる。
 さらに、イスラエルの閣僚が「核兵器の使用も選択肢である」と言及するなど、核兵器による脅しまで行われている。核兵器による威嚇は、平和と国際秩序を脅かし、一度でも使用されれば甚大な被害をもたらすものであり、唯一の戦争被爆国である日本として、決して許容できるものではない。
 ガザ地区は16年間イスラエル軍によって封鎖され「天井のない監獄」と呼ばれる。イスラエルに対する抗議デモを弾圧するために使用される蝶形弾丸は、体の中で破裂することで血管や神経を破壊し、ガザの若者たちの身体の自由を奪ってきた。また、経済的にも追い詰められたガザ地区で医師を雇える病院は限られ、人々は日常的に必要な医療が受けられない状況に置かれている。
 昨年12月に国連総会で人道的停戦や人質の解放を求める決議案が、日本政府も含めた賛成多数で採択された。拘束力は持たないものの、多くの国々が停戦を求めていることは明らかであり、各国の人々の「戦争反対」「ジェノサイドをやめろ」という声に押されたものである。
 いま日本政府に求められていることは、世界各国をリードし、即時停戦およびガザの人々に平和な日々をもたらすために協力することである。
 日本国憲法前文は全世界の国民が平和の内に生存する権利があることを、第9条は武力による紛争解決の否定を掲げている。この憲法を有し、唯一の戦争被爆国である日本の命と健康を守る医師・歯科医師の団体として、あらゆる戦争に反対するとともに、ガザ地区での一刻も早い停戦を求める。
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