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会員アンケート速報 県立こども病院ポーアイ移転「反対」「どちらかといえば反対」最多の45%

2011.09.15

 協会は、県立こども病院(須磨区)のポートアイランド(中央区)への移転問題について医科・歯科正会員4845医療機関にFAXアンケートを実施し、8月末までに1037件の有効回答を得た。そのうち、「反対」「どちらかといえば反対」が45%と、「賛成」「どちらかといえば賛成」の22%の倍以上を占め、防災やアクセス、神戸市立中央市民病院と一体化することなどへの問題を懸念する声が多くみられた。アンケート回収率は22%で、関心の高さが示された。
(詳細は次号掲載予定)

反対理由「防災上問題」「中央市民病院と重複」


 県立こども病院のポートアイランドへの移転についての賛否(図1)は、「反対」が最も多く23%となった。次いで「どちらかといえば反対」と「わからない」が22%、「どちらかといえば賛成」13%と続いた。「賛成」は一番少なく9%だった。
 「反対」「どちらかといえば反対」を選んだ人の理由(図2)で最も多かったのは、「防災上の問題があるので避けるべき」で68%。次いで「全県的に対応する立地条件として現在地の方がふさわしい」52%、「新中央市民病院の小児科・産科と機能が重複するので必要ない」46%。
 「賛成」「どちらかといえば賛成」を選んだ人の理由(図3)で最も多かったのは、「新中央市民病院の小児科・産科との連携で機能が強化される」が62%。次いで「立地条件としてポーアイの方がふさわしい」51%。
 今回の移転は、単にこども病院だけの問題でなく、防災問題と神戸市立中央市民病院と一体化することの問題の2点が焦点となっていることが、賛否それぞれの理由からうかがわれる。

全県・全科から回答 センター機能裏付け
 「こども病院となんらかの診療情報をやりとりしたことがある」は61%で、地域別では阪神間や神戸が多いが、アンケートに対する反応は全県に及んでいる(表)。診療科もほぼ全科を網羅し、開業歴も5年未満から30年以上までほぼ均一的に回答が寄せられた。
 こども病院が、全県的かつ多科目で小児医療・周産期医療のセンターとして高い役割を果たしていることを裏付けている。

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