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大増税とんでもない 「ストップ消費税」集会に5千人

2012.04.25

「この時期に増税なんてとんでもない」「国民生活を破壊する消費税大増税を許すな」。精神科医の香山リカ氏や作家の室井佑月氏らが呼びかけ、全国保険医団体連合会などが実行委員会に参加する「消費税大増税ストップ!4・12国民集会」が、4月12日に東京・日比谷野外音楽堂で開催された。政府が消費税増税法案の月内審議入りをめざす緊迫した情勢のなか、全国から5千人が集まり、増税ストップを訴えた。協会からも吉岡正雄副理事長、正木茂博・加藤隆久両理事が参加した。同日午前には「税・社会保障一体改革」撤回や患者負担軽減署名の引き受けなどを求め地元国会議員への要請も行った。
 

吉岡副理事長が損税解消を訴え


 集会では、呼びかけ人である主婦連合会会長の山根香織氏やジャーナリストの斉藤貴男氏のリレートークが行われた。
 協会の吉岡副理事長も医療分野の代表として登壇。医療機関の消費税損税問題を紹介し、厳しい医業経営が破綻する可能性もあると訴えた。
 吉岡副理事長は、「政府は仕入れにかかる消費税分を診療報酬に上乗せするとしているが、消費税による生活費負担増に加え、医療費の負担増はおかしい。私たちは、大企業・富裕層への応分の負担を求めること、薬価を国際標準まで引き下げること、健康保険料の上限を撤廃することの3点で財源を作ることを要求している」「国民生活・国民皆保険制度を破壊する消費税増税には反対。共にがんばろう」と呼びかけた。
 国会議員では、民主党の橋本勉・辻恵両衆院議員と、共産党の志位和夫・赤嶺政賢・穀田恵二・笠井亮・塩川鉄也各衆院議員、井上哲士・田村智子各参院議員が参加した。


梶原・山下議員も消費増税反対表明


 国会要請では、梶原康弘衆院議員(民主)と山下芳生参院議員(共産)と面談した。
 梶原議員には、3月24日の協会理事会でのTPP問題講演に対するお礼も兼ねて要請した。梶原議員は、TPP問題は議員の間でも理解が進んでいないと指摘。5月連休中の野田首相訪米前に超党派議員での反対集会などを企画していると述べた。また、不況下で低所得者対策も不十分な中での消費税増税についても反対を表明した。
 山下議員は、消費税増税が高齢者世帯と子育て世帯に与える影響を、実際に国会質問で使用したパネルを用いて説明。「消費税が上がり社会保障に不安がなくなれば、国民はお金を使うようになる」という政府側の主張はおかしいと指摘した。
 

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