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第81回評議員会 被災地公的支援拡充など 運動の成果 確信を ノーベル物理学賞 益川敏英氏が特別講演

2012.06.05

 協会は5月20日に第81回評議員会を開催。理事・評議員など99人が参加した。議事では、6月17日の第44回総会に提出する2011年度会務報告と12年度活動方針・予算案を了承。診療報酬改定の不合理是正と大幅プラス改定の実現、消費税増税法案撤回と医療へのゼロ税率導入、県立こども病院のポートアイランド移転撤回などを求める決議を採択した。特別講演にはノーベル物理学賞受賞者の益川敏英氏を招き、「気骨の平和主義」をテーマに対談した。

 池内春樹理事長は開会あいさつで、協会会員数が4月からの組織強化月間で7000人を超えたことを報告。新規開業医・勤務医へのさらなる入会の声かけを呼びかけた。
 池内理事長は、実質マイナス改定となった今次診療報酬改定について、「OECD並みの医療費にするとした民主党マニフェストを実現させるための私たちの闘いは終わっていない」と強調。フランス大統領選挙結果にもふれながら、野田民主党政権の大企業優先・米国追従路線からの転換と「国民の生活が第一」の政治の実現を訴えた。
 武村義人副理事長は2011年度会務報告で、東日本大震災被災医療機関再建への公的支援を求める運動では、兵庫協会が厚労省や国会議員へ働きかけたことにより大きな成果があったことを強調。次年度活動方針案では、被災者への公的支援、医療・社会保障拡充、貧困と格差の是正など、国民生活再建による経済活性化をめざして運動を進めることを提案した。
 質疑応答・討論では、TPP参加撤回や大飯原発再稼働反対、保険でより良い歯科医療の実現、病院勤務医対象の協会説明会の取り組み、支部活動の紹介など多数の発言があった。
 参加者らは、「政府が『税と社会保障の一体改革』と称している消費税増税計画は、医業経営を一層悪化させる」「政府の歳入に大きな穴をあけているのは、法人税を減税し、大企業優遇税制を継続している政府自身。デフレ経済のもとでの増税は景気を悪化させる最悪の選択肢」などとする決議を採択した。
(次号に発言要旨・決議全文)

「憲法改悪阻止、受け身ではだめ」

 「益川敏英が語る 気骨の平和主義」をテーマにした市民公開の特別講演では、「CP対称性の破れの起源の発見」で2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京都大学名誉教授が、憲法9条や原発、科学者の役割などについて語った。市民ら289人が参加した。八木秀満協会副理事長と、尼崎医療生協病院研修医の石田ゆみ先生が聞き手を務めた。
 「九条科学者の会」の呼びかけ人にも名を連ねる益川氏は、憲法9条を改悪しようとする流れが強まるなかで、運動の前に立たないといけないとの思いを強くしたと表明。「9条改悪は反対派が多いだろうが、待っているだけではだめ。反対の声を顕在化していかないといけない」と述べた。
 原発については、「原子力開発と核兵器開発は、知識・能力的には差はない」「東海村JCO臨界事故は、労働者に原子力の危険性を知らせなかったため起きた」などと語った。
 また、科学者の社会的責任について問われた益川氏は、恩師である坂田昌一氏の「科学者は科学だけをやっているのではだめ」との言葉を紹介し、「科学者に『世の中で何が問題になっているか』を知らせていかないといけない」とした。
 講演後も、フロアと活発な質疑応答が行われた。

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