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談 話 総選挙結果について 私たちの運動はますます重要に 兵庫県保険医協会政策部

2013.01.05

 昨年末、総選挙が行われた。前与党民主党は大敗を喫し、政権を退くことになった。政権交代時に国民が求めた期待を大きく裏切った結果であり、やむを得ない。きびしい反省の上、出直しが求められる。
 代わって自公政権が復活することになったが、自身が指摘するよう「敵失」による政権復帰であり、国民の信頼を得るには真摯な努力が必要である。国民の苦境をよそに、改憲への暴走や、財界やアメリカの言いなりになって消費税増税を強行したり、TPP参加、原発再稼働を進めれば、民主党政権と同様、早晩破たんすることは明白であろう。
 日本維新の会やみんなの党といった、極端な新自由主義を掲げる政党が議席を伸ばした。マスメディアがTPPなどをこぞって礼賛する中、世論の一定の受け皿になったのであろうが、一部の右翼的言動は、近隣諸国からも警戒の的となっている。暴走に歯止めをかける世論の形成が必要である。
 日本未来の党、日本共産党、社民党、新党日本など、新自由主義に反対する政党は議席を減らした。脱原発、消費税増税やTPPに反対という世論がまだ十分に成熟しないもとで、体制側に押しつぶされた形で、残念である。しかし、新たな政局で果たす役割は重要であり、奮闘を期待したい。
 選挙制度の問題にも触れておきたい。自公で3分の2を超える衆院議席を得たが、これは決して民意を公正に反映した結果ではない。比例区の得票で見れば、自民党の得票率はわずか27%で、大敗した前回とほとんど変わっていない。小選挙区制度の害悪を指摘する声も多い。比例代表の定数をさらに削減しようとする動きもあるが、もっての外である。一票の格差是正も含めて、公正な選挙制度への改正を強く求めたい。
 新政権発足の下で、平和と社会保障を希求する保険医協会の運動はますます重要になるであろう。政治を動かすのは私たち国民の声である。改憲を許さず、国民医療と皆保険制度を守るため、今年も力を合わせてがんばろう。
 

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