兵庫県保険医協会

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インタビュー(5) 診療報酬改定 −入院から在宅へ?−

2016.06.05

「通院・在宅精神療法」
医学的見地のない機械的な処方制限

 今回の改定は、県内の精神科医の間で「精神科いじめ」ではないかとの声が出されています。抗うつ薬や抗精神病薬等の薬剤の種類を抑制しようと、さまざまな減算規定が導入されました。
 特に影響が大きいのは、「通院・在宅精神療法」を行う患者に対し、抗うつ薬もしくは抗精神病薬を3種類以上処方されている患者の割合が1割以下であることやカルテ記載など、非常に複雑な要件を満たさなければ、点数が半分に減算されるようになったことです。
 そして、これらの薬を処方した患者数を詳細に数え、3カ月に1回報告することが義務付けられました。ただでさえ書類作成が多いのに、さらに煩雑な事務が増えることになります。精神科では、患者さんの話をじっくり聞くことが診療において重要なのですが、これでは診療に集中できません。
 薬の種類を安易に増やすことは問題ですが、患者さんの症状によっては3種類以上になってしまうことも起こります。医学的な見地から減らす必要があるというならまだ理解できますが、医療費を減らすことを目的に、機械的に問題視するのは納得できません。精神科医として必要と判断した処方まで何か悪いことをしていると言われているようで、ストレスを感じます。
 しかもそんな複雑な改定内容なのに、厚労省のホームページを見ても、分かりやすい説明が見あたりません。協会の『点数表改定のポイント』が非常に分かりやすく、助かりました。
 今次改定は他にも、長期入院患者の受け皿である精神科デイ・ケア等の利用に制限が設けられるなど、不合理な内容ばかりです。
 改善を求める声を、協会からも上げていただきたいと思います。

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