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インタビュー(4) ストップ!患者負担増署名 9月も引き続き署名に取り組みます 小野市・育が丘クリニック 西山敬吾先生

2016.09.05

 会員の先生に、患者負担増計画についての意見や署名への取り組みを聞く「ストップ!患者負担増署名」インタビュー。今回は小野市・育が丘クリニックの西山敬吾先生に話を伺った(聞き手・編集部)。

 これは私見ですが、国民皆保険制度において、患者窓口負担には、(1)いくら自分が医療費を使ったのかを知るモニター資料機能、(2)支払い側の負担の軽減、(3)受診抑制効果があると思います。このうち、一番罪深いのは、受診抑制効果です。患者窓口負担が増えて、この受診抑制効果が強くなれば、医療を必要としている方が、負担を気にして医療を受けられなくなります。
 ですから、患者負担増計画への反対運動は、患者さんと医療機関が一緒に取り組むべき運動だと思います。
 しかし、実際には、診療報酬改定ごとに増大してきた医師の診療行為以外の事務的作業の忙しさや、事務員の窓口業務の煩雑・多忙さの中では、署名運動についての患者さんへの説明がなかなか十分にはできません。
 そんな中でも政府の患者負担増計画を知ってもらおうと、患者さんに署名用紙を渡し、会計待ちの時間や自宅で読んでもらいました。また、私も含めた職員およびその家族に署名をお願いしました。
 患者さんの中には未だに窓口負担が増えた分は医療機関の収入増につながっていると勘違いしている方もおられるようですし、「先生が言っているからサインしとこか」と、あまり内容も理解しないまま署名している患者さんもおられるかもしれません。
 やはり、誤解なくきちんと患者さんに医療改悪計画を知ってもらい、運動を広げることが大切だと思います。署名は9月も引き続き取り組むということなので、できる限り患者さんの協力を得られるようにしていきます。
 患者さんへの説明ですが、医療改悪計画について書かれたリーフレットなどもありますが、高齢の患者さんにとって文字が小さく、読みにくいという面もあるのでもう少し工夫が必要かもしれません。
 また、先生方の「署名を集めても効果がないのでは」という思いを打破し、署名運動へのモチベーションを高めるためには、署名運動で医療改悪計画がどれだけストップできたかや、署名の意義などを知ってもらう必要があると思います。今後もより多くの患者さんや多くの先生が取り組めるように、工夫を凝らしていってほしいと思います。

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