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みんなでストップ!負担増(6) 署名インタビュー「私も集めてます」 "介護の負担増に反対"署名を集めよう 宝塚市  中井 通治先生

2020.04.15

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「署名用ハガキ」が署名をお願いしやすいと語る中井先生

 政府の医療・介護の負担増計画を阻止するため、協会が5万筆、会員参加率15%を目標に集めている「みんなでストップ!負担増」署名は4月9日現在1万860筆が集まっている。署名への取り組みを紹介している本コーナーの第6回目は、宝塚市・中井医院の中井通治先生にお話を伺った。

 協会が実施しているクイズチラシ(クイズで考える日本の医療)は、患者さんにも評判で、毎回多く取り組んでいましたが、署名はそれほど集めていませんでした。しかし今回の「みんなでストップ!負担増」署名で、介護の負担引き上げが計画されていることを知り、これは止めなければと思い、患者さんに協力をお願いして集めています。
 家族が要介護状態になった時に、定期的に介護サービスを利用すると、家族の負担は大幅に軽減できます。患者さんのお話を伺っていると、1割負担ならなんとかサービスを受けられる方でも、2割負担では負担が倍になりますから、どうしても利用を控えないといけません。そうすると、家族には金銭的負担と介護負担の両方が重くのしかかることになります。
 漢方薬や湿布薬など、薬局で購入可能な医薬品の保険外しも問題だと思います。私は漢方治療も行っていますが、人体の自然治癒力を高める東洋医学の効果は西洋薬にも引けを取らないもので、保険外しは納得できません。
 これらの負担増は、団塊の世代が全員75歳以上となる2025年までに、社会保障費を抑制しようとしているだけに他なりません。国民の医療・介護は抑制して、トランプ米大統領に言われるがまま、アメリカ製の戦闘機などの武器を大量に購入するのはおかしいでしょう。
 今回の署名は、こういった患者さんや利用者さんの負担増に反対するものですから、特に高齢の患者さんに協力をお願いすると、皆さん快く署名してくださいます。特にコンパクトなサイズの「署名用ハガキ」が便利です。A4版の署名用紙にはいろいろな文言が書かれているので、患者さんも読むのが大変ですが、ハガキサイズでは情報量も必要最小限で、スムーズに協力いただけるように感じます。
 署名とともに送られてきた保団連のリーフレット(「どうする?どうなる?これからの医療・介護」)で、政府の負担増計画が分かりやすく解説されているので、患者さんへの説明もしやすいです。私のおすすめは、診療の最後に署名用ハガキをお渡しして、会計待ちの時間に書いてもらうことです。皆さんもぜひ実践してみてください。
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