兵庫県保険医協会

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2020会員意見実態調査結果を発表しました

2020.12.21

 兵庫県保険医協会が2年に1度、診療報酬改定にあわせて実施している会員意見実態調査結果がまとまりましたので、結果の一部を報告します。

 本調査は、2年ごとに、会員(医師・歯科医師)の意見を幅広く把握し協会活動に生かすために、医療・社会保障から政治・経済に至るまで、継続的な質問と情勢に応じた質問による調査を行っているものです。
 今回は、新型コロナの医院への影響や、開業医の将来展望と継承、政府が進める医療改革に関しての調査結果と意見を紹介します。

①オンライン診療と歯科受診抑制について

・新型コロナ感染拡大により臨時的対応としてオンライン診療が可能になったことに対して、収束後に「初診・再診ともに継続すべき」と考える医師は1割にとどまり、特に初診での導入には慎重意見が多数である。
・厚労省が緊急性のない歯科治療を控えることを促したことについて、6割の歯科医師が撤回を求めている。

②将来展望と継承

・自分の医療機関の将来展望について「不安がある」との回答が49.5%と半数を示した。特に、歯科では55.4%と高い値を示している。
・開業医一般の将来展望でも、「明るい」は2.5%にすぎず、46.8%が「暗い」と回答している。
・自分の医療機関の継承について、「閉院予定」が31.0%と最も多く、次に「親族に継承予定」30.8%が続く。年齢が上がるほど「閉院予定」との比率が上がり、地域医療の空白が懸念される。

③医療改革について

・政府が進める医療改革については、75歳以上の窓口負担引き上げなど患者窓口負担増について、「反対」が57.0%を占める。
・地域医療構想による病床削減については、64.3%が反対しており、急性期病床が「少ない」との回答が44.4%、看護師数が「少ない」が54.5%となっており、新型コロナで地域医療がひっ迫しているなか、さらなる充実が求められるといえる。
・充実の財源については、6割が「大企業の負担を増やす」ことを求めている。

※結果の詳細は【こちら】からご覧ください。
 その他の結果については1月後半より、兵庫保険医新聞で紹介予定です。

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