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県社会保障推進協議会・第54期総会 住民の声集め社会保障充実へ連帯しよう 口分田副理事長が新会長に

2025.07.25

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命を守る運動を進めようとあいさつした口分田新会長

 協会が運営に協力している兵庫県社会保障推進協議会(県社保協)は、6月28日、神戸市内で第54期定期総会を開催。21団体35人が参加した。
 記念講演では、大谷大学社会学部の中野加奈子教授が、「社会保障の昨今の情勢と運動」と題して講演。
 生活保護基準引き下げに対する京都での集団不服審査請求や提訴、亀岡市での住民調査、桐生市での生活保護相談支援など、各地で広がる「声を集める」取り組みを紹介。支援者の伴走なしには声を上げることすら難しい現実がある中、「集まった声」を通じて制度改善を迫る動きが重要であると強調した。
 また、労働現場や地域社会でも孤立が進んでいると指摘し、労働組合の組織率は23年時点で16.3%にとどまり、自治会も衰退傾向で、長時間労働と余暇のなさが社会参加を妨げていると解説した。
 こうしたなか、制度の隙間に目を向け、小さな声を拾い上げ、運動として結び直す努力が不可欠だとのべ、「誰が、どこで、何に困っているのかが見えない社会でこそ、声を集める営みが問われている」と、講演を締めくくった。
 総会議事では、堤匠事務局長が、新年度活動方針として、物価高騰や社会保障の負担増、医療・介護現場の崩壊など深刻な情勢のもと、軍事費拡大と社会保障削減に反対し、暮らしと命を守る運動を強めるとし、具体的に、医療費削減・マイナ保険証の強制・年金改悪などに反対し、社会保障の拡充を求めるとともに、参院選・神戸市長選を機に政治を変える運動を広げようと提案。全会一致で採択された。
 また、武村義人会長(協会副理事長)の勇退に伴い、新たに口分田真会長(協会副理事長)ら新執行部を選出した。
 口分田先生は「大軍拡・社会保障削減の政権を変えるため、連帯を強め、情報発信を強めていこう」とあいさつした。
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